毎月、最後の週は「小學」を教えていただいています。
今日は、司馬温公のお話です。
11世紀の人で、王安石と同時代の人です。
司馬温公は、本名を光。司馬光と言います。地方官を歴任した後、中央政府に入ったのですが、革新派の王安石と意見が合わなかったのです。
例えば、王安石は、科挙や学制の改革、農民が苗を買うお金の金利が、当時は7割から10割だったのを2割にするなど、色々な法律の制定に尽力しました。
実は、王安石と司馬光は、もともと親友だったのですが、色々な事情で、司馬光はそれに反対したのです。
政治の仕事を辞めたから、14年かけて『資治通鑑』を書くことが出来たのです!
この本は一言で言うなら、紀元前403年から西暦959年までの1362年間の中国の歴史書で、東洋史学の伝統に則って、歴史上の批判や、人物の論評なども書いてあります。
こういう本の特徴として、名言や格言が数多く見られます。
「民、信なければ立たず」
「足るを知れば、辱められず、止まるを知れば 殆からず、以て長久なるべし」
「君子、人を用ふること器の如く、各々長ずる所を取る。」
司馬温公の、今に伝わっている言葉は、
「吾、人に過ぐる者 無し。但 平生 為す所、未だ嘗て人に対して言ふ可からざる者 有らざるのみ」
意味は、自分には人に勝っていることは何もないが、ただ、普段に人に対して言うことが出来ないようなことを、自分はしていないだけである。
1000年以上前に生きていて、未だにその人と形を、私たちが眼にするほどの人が、「人に勝っていることは何もない」なんて言われると、困ってしまいますね。
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