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錦江湾横断遠泳

今日は、鹿児島市内の2つの小学校、清水小学校と松原小学校の話題をお届けしました。

鹿児島では恒例となっている「錦江湾横断遠泳」です。

「錦江湾横断遠泳」の「錦江湾というのは、鹿児島市を含む薩摩半島と、向かい側の大隅半島の間の湾」のことで、桜島は大隅半島にあります。

現在は桜島の小池海岸を出発し、鹿児島市の磯海水浴場までの4.2キロメートルの錦江湾を泳いで渡るというものです。

現在は ということは、以前は違ったのですか?

この遠泳の起こりは、1917年、大正6年の7月だそうです。そんな昔からあったんですね。

おまけに、その時は、鹿児島市の祇園の洲を出発し、桜島の袴腰に到着。そこで1時間ほど休憩をとって、また祇園の洲まで帰ってくる往復だったのです。

往復だったというのも驚きです。

この錦江湾往復遠泳の目的は、元々は薩摩藩の水練(泳ぎの術)の奨励という教育が背景にあると思われます。

薩摩藩自体3面が海に囲まれ、戦いの相手はみな海に面していた薩摩藩ならではの水練ですね。

この水練が、昭和18年まで続いたそうです。そして、第二次世界大戦を経て、松原小学校が昭和41年8月に、清水小学校が昭和57年に再開させました。

参加できるのは、この日のために5月からプールや海で、平泳ぎの訓練を続けてきた生徒で、参加条件をクリアしなければなりません。

厳しい練習を重ねてきて、合格できてやっと参加できるんですね。

「プールに足をつかずに、2800メートルを約70分で泳ぎ切るという選抜テスト」を見事にクリアした小学4年生から6年生の子どもたちです。

今年も全員が見事に泳ぎ切りました。

清水小学校では、8月1日、総勢52名の小学4年生、5年生、6年生が、保護者や学校関係者が見守るなか元気に出発しました。

途中、潮の流れの影響で予定より30分オーバーして、2時間10分で全員無事に磯海水浴場にゴール。

松原小学校では、8月2日、総勢37人の小学生が、2列縦隊となり、訓練を積んだ保護者や先生方が、子どもたちに異変はないか見守る中、順調に泳ぎました。

何と言っても、ひとりの落伍者もなく、全員元気で4.2キロメートルという長距離の海を、平泳ぎで泳ぎ切ったという事実は、そのための練習も含めて、達成感と充実感は大きかったと思いますし、今後の人生に大きな影響を持つでしょうね。

県外からの参加者もいると聞いています。

鹿児島県以外の九州各県にも、色々な挑戦があるかもしれませんね。ありましたら、どうぞこの番組宛にお知らせください。

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