毎月、最後の週は、江戸時代後期の子どもたちが5・6歳になったら先ず初めに勉強したという『小學』という本を教えていただいています。
今日は『大学』という本について述べたところを勉強します。
『小學』という本を学んでいますが、その本の中に『大學』という本について書いてあるのです。
今の「小学校」も「大学」も、そもそもは学校の名前ではなく、子どもたちが学ぶべき本の名前だったということです。
北宋時代の儒学者、程 伊川が述べています。
「大學」は、孔子の家に遺された書物で、初めて道を学び、徳を得ようと志す人の入門書です。
江戸時代、外国から日本に来た人が皆、日本人の素晴らしさに感嘆していますが、江戸時代から明治時代までは、これらの本を読まない人はいなかったと言ってもいいくらいです。
そして大學は、小學を学ばないとわからないと言われていました。
今でも古人の学問の順序が判るのは、この本のお蔭であるとも述べています。
そして、大學の他では、論語、孟子に及ぶものは無い。だから、これから勉強しようと思ったら、必ず「大學」」から入り、「論語」「孟子」という順序で勉強していけば間違いないでしょう。
程 伊川は、こうも述べています。
そもそも「論語」「孟子」を読み込むには、丁寧に読んで内容をよく理解することに務め、聖人の言葉を自分自身のこととして、誠実に受け止めなければならない。
「論語」「孟子」をよくよく読み込んで、その内容を自分自身のこととして会得していけば、生涯にわたって得るところが極めて大きいでしょう。
どうしてこのような教育が明治維新から外されたのでしょうか?
明治新政府のお歴々が、西洋かぶれをしたからだと言われています。そして1945年以降も同じようなことが起きました。
残念ですよね。
番組を通して「小學」にふれていただきたいと思います。
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