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絵本の話

お家時間が長く続き、本を読む方も増えたのではないでしょうか?

みちこ先生が先日衝撃を受けた絵本、宮沢賢治の「風の又三郎」についてのお話でした。
子ども向けの童話なのに、とにかく感じが多い。
今書けと言われてもとても書けないような難しい漢字を使ってあるんです。

そこで、みちこ先生はこんな漢字の多い文章を子どもたちのために書いたのか、
それとも出版社が漢字に置き換えたのか気になって、出版社に問い合わせたそうです。
答えは、宮沢賢治の原稿通りだということでした。

これはつまり、その当時の子どもたちは、この漢字の多い文章を読んだり、読んでもらったり
していたということになります。

それだけ、漢字に慣れ親しんでいたんでしょうね。

宮沢賢治の時代、大正から昭和初期の子どもたちの文章を読む力は
今とは比べものにならないですよね。

また、絵本の中には「おおきなき」という文面で、普通なら「大きな木」と
書きますが、絵本には「巨大な木」と表現しているそうです。

これだと、どれだけ大きい木なのか想像がつきますよね。
他にもそんな表現はいくつかあり、実感がわきます。

当時の子どもたちのための本は「童話」といい、一つの童話に対して絵は1枚だけ。
今の絵本とはすいぶん違いますね。
戦後、欧米の刺激を受けて童話から絵本に変化してきましたが、
絵があることで想像力を働かす必要がなくなったのではと思われます。

子どもたちのために作られた本を、お子さんと一緒に読んでみてくださいね。

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