鹿児島県内で拡大する新型コロナウイルスの感染。感染症の専門医は、県内も感染の第4波に入っているとみて、改めて大型連休中の対策の徹底を呼びかけます。
県内の感染状況を第4波と指摘するのは、日本感染症学会が認定する専門医で、済生会鹿児島病院の久保園高明院長です。県内で感染が拡大している背景のひとつに「気の緩み」を挙げます。
(久保園院長)「大都市の感染者増加が鹿児島に影響していると考えられる。気の緩み、感染対策をしない場面もあったのでは」
5月1日に発表された鹿児島市の接待を伴う飲食店のクラスターでは、接客時はマスクを着けていたものの、休憩時に外して会話していたほか、従業員3人が発熱などで店を休んだ後、医療機関を受診せずに再び出勤していたことが分かっています。また、知名町の接待を伴う飲食店でも店の関係者と客の一部でマスクの着用が不十分だったとみられています。
(久保園院長)「自分が感染していないと思って行動するから周りに感染させてしまう。自分も感染の可能性があると考え、きちんとマスクをつけ、症状があれば医療機関を受診し職場に行かないなど、十分な注意を」
久保園院長は、感染力が強いとされる変異ウイルスへの感染例も増える中、人の移動が活発になるゴールデンウィーク中の対策が重要と指摘。マスクの着用・こまめな手洗い・3密を避けるなど、基本的な感染対策の徹底を呼びかけます。
(久保園院長)「連休が続くが、気が緩んで感染がこれ以上増えると爆発的増える可能性がある。十分に感染対策に気をつける必要がある」