企画・特集

三浦雄一郎さん

きょうは、世界最高齢の80歳でエベレストに登頂したプロスキーヤーで登山家の三浦雄一郎さんです。自然は人を強く豊かにすると話します。

東京・千駄ヶ谷。三浦さんの事務所があります。ギネスブックの記録を更新した80歳でのエベレスト登頂から6年。86歳になった三浦さんと屋久島との出会いは、15年ほど前のことです。

「僕は元々暮らしは札幌、北海道ですけれども、一度、屋久島に憧れて行ってみたいと、ただそれまでエベレストがあったりなんやかんやということでやっとエベレストに3回登りましたけれども、その間の休養とトレーニングを兼ねて憧れの屋久島、考えてみたら十数回は屋久島に行っています」

「海に浮かぶアルプスと言われているような、飛行機も多いんですけれども、僕は船で行くのが大好きで、屋久島がだんだん海に浮かんで見えてくるとわくわくしますよね。素晴らしい」

屋久島には三浦ファミリーの拠点となる家があります。毎年、家族で屋久島を訪れています。

(屋久島の素晴らしさ)
「いきなり海抜ゼロから1800、2000メートル近くまでありますよね、ですから春だったらまだ上のほうは雪が降っていますからね、亜熱帯から寒帯と言いますか、北海道まで全部ひとつの島にそろっているし、かつまた、森、屋久杉に象徴されるような巨大な自然林。伐採もだいぶされていたとしても、すごい自然がまた復活して、素晴らしい森林、それから渓流が素晴らしい、水も綺麗でそのまま飲める渓流がいっぱいありますし、よく海も潜れば色々な魚がうじゃうじゃ泳いでいますよね」

80歳でエベレスト登頂を果たした三浦さん。大切にしているのは「挑戦すること」です。

「やっぱり自分でやってみようという目標をもった、そこへ一つ、僕の場合エベレストを登ろうという夢、夢を諦めない気持ち、その間病気をしたり怪我をしたりと、80超えてと高齢もありましたけれども、それでも自分で目標を立てて、諦めなければ夢は叶うということを今までずっとやってきました。若い人たちにも夢を諦めずチャレンジし続けてほしい、そう思っています」
「今のところ90歳になったらキリマンジャロを登ってみようかなと今漠然と考えて、来年くらいから徐々に足腰の訓練、トレーニングを始めようと思っています」
「前の80歳のエベレストの時も屋久島に行って、あの時は宮之浦は登れなかったんですけれどもね、屋久島のどこに行っても良い山、道ありますから、屋久島の山そのものをトレーニングとして僕は80歳でエベレストを登れたと思っていますから、この次の来年くらいの夏は屋久島にのんびりこもって、多くの滝を見たりあちこちヤクスギランドで散歩したりと、できれば宮之浦を登ったりということをしながら90歳に備えていきたいなと思っております」

「ここは東京の明治神宮のど真ん中ですけれども、やっぱり東京は東京で良さもあります。鹿児島に行けば鹿児島の町の良さもあるけれども、やっぱり人間大自然の中で年に何日か過ごしてみると、気持ちもあるいは体も自然の中で癒される、かつまた山を登れば鍛えられるということで、自然というのは人間を強く豊かにしてくれる、そういう人生の原点だと思います」

「もう世界でこれ以上にない素晴らしい大自然が屋久島にはありますから、ぜひどうか鹿児島の人たちには自分たちの故郷の山ですから、行ってほしいなと思います」

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