鹿児島県内で確認された新型コロナウイルスの感染者数、先月は指宿市の病院でクラスター=感染者集団が発生し、110人に上りましたが、今月は18日も含めてゼロの日が多く、合計で14人となっています。ただ、19日からは4連休。外出する人も増えるため、対策が大切になると専門医は話します。
(済生会鹿児島病院 久保園高明院長)「気を緩めないで基本的な感染症対策が大切」
日本感染症学会が認定する専門医でもある、済生会鹿児島病院の久保園高明院長です。人の行き来が増える4連休。旅行などで特に気をつけるべきポイントは、食事中と、密閉・密集・密接のいわゆる3密だといいます。
(久保園院長)「食事中、会話し、かつ3密だと感染することが多いと分かっている。旅行中も会食が感染の確率が高いので、きちんと気を付けて楽しんでほしい。4連休になって親戚や仲間が集まった時は、できるだけ密を避ける。ちょっと油断するとマスク外してしゃべるかもしれないが、基本を思い出して、3密避けて手洗い・マスクすれば感染確率は極めて小さい」
また、飛行機や電車など交通機関での感染はまれだということですが、混雑を避けるなど工夫が大切だといいます。
(久保園院長)「マスクをきちんとして、お互い大声でしゃべらない。混雑しているところは感染の確率高いので、できるだけ空いている時間や車両に乗るのが大切」
4連休中には運動会が予定されている学校もあります。今年は各学校で来場者を保護者や親族だけに制限したり、消毒液を設置したりするなど対策が取られています。そして、屋外で開催され感染リスクは低いと考えられるものの、注意は必要といいます。
(久保園院長)「興奮して大きな声をあげたり、近くの保護者と喜び合って密接にならないようにする」
注意すべきポイントは消毒液の使い方にも。
(久保園院長)「消毒液は、手に砂や汚れがついていると効果が落ちる。一度せっけんで洗うか、乾かして消毒するのが大切」
19日からの4連休。東京で飲食店などの時間短縮が解除されるなど、徐々に人の動きが活発化する中で迎えるだけに、対策の徹底が求められます。