感染症が専門で鹿児島大学大学院の西順一郎教授に、改めて新型コロナウイルスについて感染予防や気を付けるべきことなどを聞きました。
Q.新型コロナウイルスとは?
インフルエンザウイルスとほとんど同じ構造をしたウイルス。私たちが感染したことのある風邪のウイルスが新型になった。私たちに免疫がないので広がりやすい。
風邪のコロナウイルスより肺炎を起こしやすい。高齢者の死亡につながるので問題。
Q.どんな症状?
37.5度以上の発熱、咳やのどの痛み。息苦しさと強いだるさ。
普通の風邪みたいだけど、ものすごくだるい時は、相談センターなどに相談を。
Q.予防法は?
一番いいのは、発症した患者と接しない。患者と1、2メートルの距離で接しない限り、うつることはない。
ただ誰が感染しているか、わからないので、混雑した所には行かない。手洗いやマスクは補助的なもので、発症した人には近づかない。
ウイルスは患者の細胞内でしか増えないので、空気中にたくさん舞うことは絶対ない。患者がいる所しか感染は広がらない。人がいないと増えない。(テーブルなどに)ウイルスがあっても死ぬだけ。誤解や過剰な心配はいらない。
Q.感染者が無症状でも他の人にうつる?
日常生活ではほとんどないが、同居や飛沫を浴びれば、発症2、3日前でもあり得る。散歩や買い物などではうつらない。
Q.感染が疑われる場合は?
かかりつけ医に電話で相談。新型コロナ感染の可能性が高いと思ったら保健所の方がいい。待合室で感染を広げるので、電話してから行ってほしい。