鹿児島県薩摩川内市入来町では、12日からウエイトリフティングが始まり、県スポーツ協会の砂山昂大選手が優勝しました。記録への挑戦を恩師も見守りました。
ウエイトリフティングは、1回の動作でバーベルを上げる「スナッチ」と、1度、肩の高さまで上げてから頭上に上げる「クリーン&ジャーク」の2種目があり、それぞれ3回ずつ挑み、最も重い重量を上げた選手が優勝です。
成年男子55キロ級には、砂山昂大選手が出場。セコンドについたのは、薩摩川内市出身でアトランタ・シドニーとオリンピックに出場した池畑大さん。砂山選手を4年間指導してきました。
最初の種目は、去年の国体で優勝し、自身が日本記録を持つ得意のスナッチ。1回目、難なく105キロを上げます。
2回目に挑んだのは大会タイ記録の107キロ。ほかの選手の試技は終了し、上げれば優勝です。
(砂山昂大選手)「いつもと雰囲気が違うので、その場に立ったら緊張してしまい、手がずっと震えて」
それでも危なげなく成功し、優勝を決めます。そして最後の3回目。選択した重さは・・・
「116キロ日本新記録への挑戦です」
自身の日本記録を1キロ越える116キロ。尊敬する恩師の地元で、これまでの4年間をぶつけます。
新記録とはなりませんでしたが、去年に続いての国体連覇、それでも、悔しさが残りました。
(県スポーツ協会 砂山昂大選手)「池畑さんと出られる最後の試合だったので上げたかった。」「僕にとって最高の指導者で、最後日本記録を取りたかった」
(池畑大さん)「自分が持っている記録を更新するチャレンジをさせてあげられたので良かった。本当にお疲れ様」
砂山選手は、クリーン&ジャークでも8位入賞し、2種目でのトータルは3位でした。