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霧島市では給食業者悲鳴&フードバンク役割増す

鹿児島県内では、学校の一斉休校を受け、学校の給食が中止となり、様々な影響が出ています。給食を納入している業者は、深刻な打撃を受けています。

霧島市国分の「徳重製菓とらや」は、給食用のパンと米飯を市内のおよそ9割にあたる1万食分を納入しています。霧島市内の小中学校が今月3日から休校に入ったことを受け工場はストップ、従業員20人のほとんどは臨時休暇をとってもらっています。

県内で給食用のパンや米飯を製造する県パン工業協同組合では、今月だけで全体の売り上げは3700万円以上減少すると見込んでいます。組合の役員を務める徳重克彦社長は、組合員の多くは給食専門の業者で、今回の影響は「死活問題」と話します。

一方、霧島市隼人町のNPO法人は、企業や家庭で使わない食品を引き取り、福祉施設などに無償提供しているほか、「こども食堂」も開いています。6日も、野菜を持ち込む農家がいました。

農林水産省は、新型コロナウイルス感染拡大によるイベントの自粛や学校給食の中止で利用できなくなった食材について、収集した情報をフードバンクを運営する全国の団体に発信する方針を明らかにしました。NPO法人「フードバンクお助けマン霧島」を運営する村上光信理事長は、今後、フードバンクの役割がさらに大きくなると話します。

学校給食中止の影響で、打撃を受ける納入業者の支援や食品ロスをなくす取り組みなど、行政の素早い対応が求められています。

フードバンクへの情報提供は農林水産省のホームページ、もしくは農水省バイオマス循環資源課、電話03−6744−2066です。

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