新型コロナウイルスの感染を防ぐには、具体的にはどのような対策を取ればいいのか、専門家に聞きました。
(鹿児島大学大学院 西順一郎教授)
「インフルエンザウイルスと同じように気道に感染して増えていくウイルスで、これまでのSARSやMARSに比べて病原性は低いが、感染力が強いため、どんどん広がっていくのが特徴」
「必要がなければ、なるべく人ごみに行かないのが基本。このウイルスは飛沫で感染するので、非常に人が密集したところではマスクをつけてもらうと効果がある。あまり、人がいないところではマスクをつける必要はない。外出して帰ってきたら手を洗ったり、手洗いは流水と石けんで十分なので心掛けてもらえれば」
その手洗いのポイントは?
「一番汚れるのが指先なので爪をたてて間をこする。そして寝かせて爪をこする」
「念入りにこしたことはないが、15秒以上洗ってもらえれば」
また、家庭などでの消毒のポイントについては。
「つるつるしたプラスチックなどの上に残りやすい。まずはきれいにふいていいただいて、ウイルスを減らすためにアルコールが入ったクロスでふいてもらう」
「界面活性剤(石けんなど)でウイルスは死ぬので、そういうものでふいていただく」
また最近、『お湯を飲めばウイルスを殺せる』などという情報が飛び交っていることに関して、根拠のない噂だと注意を呼びかけます。
「ウイルスにお湯をかければ死にますが、お湯を飲んで細胞に入ったウイルスを殺せるとは思えません。根拠のない噂なのでご注意いただきたい。国や保健所が出している正しい情報を理解して見ていただければと思う」
DATA:2020/2/26 20:33