毎月、日本の偉人を紹介しています。
今月はアポロマークのガソリンスタンドでお馴染みの出光興産の創業者
「出光佐三」です。
出光佐三は明治18年(1885年)、現在の福岡県宗像市赤間に生まれました。
創業したのは25歳の時ですから、今から112年前のことです。
病気のために同級生より2年遅れで「神戸高商」、今の神戸大学経済学部に入学しました。当時の高商卒は大変なエリートで、同級生は殆どが一流の銀行や商社へ就職しましたが、佐三は社員数名の「酒井商会」に丁稚として入りました。
商売の基本、経営の在り方を学びつつ、将来の独立に備えたのです。
佐三は小さい頃からお父さんから繰り返し繰り返し教えられたことがありました。
それは、「精一杯働くこと」「贅沢をせず、倹約を心がけること」そして「人のために尽くすこと」の3つです。
25歳の時創業するのですが、開業資金の目途がたちません。
そんな中、かねてより佐三の素質や将来性を見込んでいた日田重太郎が、6千円、現在の価値に直すと1億円を、ぽんと差し出してくれたのです。
人間いつ誰が見ているか判りませんね。裏表のないその人柄は群を抜いていたのでしょうね。
「自分は事業が分からないから報告もいらないけれど」ということで、3つの条件を出しています。
「従業員を身内だと考え、良好な関係で付き合うこと」「自分の考えを最後まで曲げないこと」「自分がつまり日田が資金を提供したことを他人に言わないこと」
日田重太郎という人はとことん佐三を信頼し、最後までサポートしていこうという意気込みが感じられますね。
そこで立ち上げのが機械油。
最初はなかなか思うようにはいきませんでしたが、佐三の見事な決断によって事業は拡大していきます。
自分が正しいと思う道を歩き通したのですね。今の日本人が忘れていることを思い出させてくれます。
今週は日本の偉人「出光佐三」を紹介しました。
【昴インフォメーション】
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