「アーモンドについて」
きょう1/23はアーモンドの日です。カリフォルニア・アーモンド協会が2008年に制定。
アーモンドおよそ23粒が1日の摂取 目安量であることから「1日23粒」で1月23日を記念日としました。
きょうは実は知らないアーモンドの歴史などについてお話します。
アーモンドの歴史
様々なアーモンド商品を展開している「BLUE(ブルー) DIAMOND(ダイアモンド) ALMONDS」や「江崎グリコ」のHPによりますと、アーモンドと果物の桃はもともと同一の原種だったそうです。太古の地殻変動により隆起した中央アジア山脈が、中東と東アジアを隔て、それぞれの地域で異なった進化を遂げました。桃は中国の比較的湿度の高い低地を中心に、アーモンドは乾燥した西アジアから中央アジアの砂漠や山の斜面に、様々な品種に分かれながら自生するようになりました。初期のアーモンドは、中央アジアのカザフスタン、キルギスから中国西部にかけて広がる天山(てんざん)山脈からチグリス・ユーフラテス河の流域で進化を続けました。
アーモンドは既に紀元前4000年頃には、メソポタミアのどの古代文明でも食されるようになっていました。それは人類が樹木の栽培をするようになった時期とも重なっています。アーモンドはチグリス・ユーフラテス流域からヨルダン、イスラエルといった地中海沿岸へと栽培が広がっていきました。西アジアの集落近郊や中央アジアと中国を結ぶ、後にシルク・ロードと呼ばれる重要な交易の道筋に、遊牧民や旅人の懐から地面に転がり落ちたアーモンドが野生の林となったともいわれています。
古代エジプトのツタンカーメン王の墓にも死後の旅路用にアーモンドが入れられていたり、ギリシャ神話、旧約聖書にもアーモンドは登場します。
その後、アーモンドの分布は交易路や古代都市を中心にその自生範囲を広げていきました。アメリカのカリフォルニアへは18世紀にスペインの宣教師によって運ばれたといわれています。ゴールドラッシュ以後の農業の発達と共に栽培が拡大され、世界最大のアーモンド生産地となりました。(途中、大幅にカットしています。気になった方は「BLUE DIAMOND ALMONDS」や「江崎グリコ」のHPも見てみてくださいね)
アーモンドの種類
アーモンドはバラ科で、桃や杏、梅と近い植物です。花も桜のようでとてもかわいらしいです。桃や梅は果肉を食べますが、アーモンドは果肉の中の種の更に中にある「仁(じん)」を食べます。「スイートアーモンド」「ビターアーモンド」「アプリコットカーネル(杏仁=杏(あんず)の仁(じん)、杏仁豆腐の材料でもあります)」と種類があり、私たちが食べているのは「スイートアーモンド」です。(ちなみにアーモンドは和名「扁(へん)桃(とう)」、喉の奥の左右のリンパ組織を「扁桃」と言いますが、これは形がアーモンドに似ていることからこの名前になりました。)
アーモンドができるまで・アーモンドの食べ方
8月末~9月が収穫期です。アーモンドの実は木から自然と落ちてくるわけではないので、シェイカーという機械でゆすって落とし収穫します。アーモンドが一斉に落ちる様子はアーモンドシャワーと言われています。そして、乾燥や殻取り選別などを経て出荷されます。
ローストされたものをそのまま、ヨーグルトやアイス、グラノーラ、サラダに砕いてトッピングなどいろいろありますが、この何年かは、水に浸したアーモンドをミキサーなどで細かく砕いたものを濾した飲み物「アーモンドミルク(見た目から。牛乳は入っていません)」も話題となっています。欧米ではポピュラーな飲み物のようですよ。
鹿児島でも湧水町でアーモンドを栽培しているところがあるようです。1粒に体内で作ることができない不飽和脂肪酸やビタミンE B2、食物繊維、ミネラルが含まれています。
注目していきたいですね。