MBCでは5月30日の「ごみゼロの日」にちなんで、今月24日(月)から30日(日)の7日間、「ごみを減らそう」をテーマに みんなで考える1週間にしていました。山口プロモーションでもみなさんと一緒にSDGs、「ごみ削減」について考えていきます。
SDGsとは
「Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標」の略称です。2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された「2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標」です。17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない」ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、日本としても積極的に取り組んでいます。(外務省 JAPAN SDGs Action Platformより)
親子でSDGsを学べる本
世界がぐっと近くなる SDGsとボクらをつなぐ本
MBCテレビ てゲてゲにもご出演いただいた 池上彰 さん監修 学研プラスから発行された小学生でもSDGsについて理解できるやさしい言葉で書かれている本です。キーワードになる部分はマンガやカラフルなイラスト、図で書かれていますので、飽きずに読むこともできます。環境に関することから 遠くの国の問題まで 実は自分の問題でもあるということに気がつくための工夫がたくさんあります。丁寧にかみ砕いて書かれているので、大人も子どもも読みやすくなっています。
ぞろりぞろりとやさいがね
ひろかわ さえこ 作 偕成社から出版された絵本です。台所のすみや冷蔵庫の中で、すっかり古くなったやさいたちは、月夜の晩ぞろりぞろりと歌を歌いながら家を出ていきます。やさいたちは、自分たちをわすれて、すっかりだめにした人間たちを恨んで、怒りの集会を行っていました。すると、そこへ みみずのおしょうと、だんごむしのこぞうさんがやってきて・・・というおはなしです。このおはなしは今月5日加治屋まちの杜公園で行われた「こどもの日チャレンジパーク」のアナウンサー朗読会で小薗秀汰アナが朗読したのですが、子供たちはもちろん、お母さんたちもうんうんと頷きながら聴いていました。私も半分残った野菜をその日にすぐ使いました。
もったいないばあさん シリーズ
青たくでもすてきな自称BBAのお姉さま方が活躍していますが、この作品でも”もったいないばあさん”が子どもたちに”もったいない”を教えてくれています。真珠(しんじゅ)まりこ 作 講談社から出版されているシリーズの絵本です。「もったいないばあさん」「もったいないばあさんと 考えよう 世界のこと」「もったいないばあさんの てんごくと じごくのはなし」など14作品、「Mottainai Grandma」と英語版もありました。ものを大切にする心が育つシリーズで、お皿の上の食べ残し、お茶碗についたご飯粒、短くなったえんぴつ、みかんの皮まで捨てるのはもったいないともったいないばあさんは言います。どんなものも豊富にあるこの国では、「もったいない」ことを本当に実感することは少ないのかもしれません。それでも小さな子どもたちに「もったいない」の意味を知って欲しいという願いが込められています。
おかえり、ウミガメ
屋久島在住の写真家 高久 至 作 アリス館から出版された1冊です。屋久島の海岸に命がけで上陸し産卵する、お母さんウミガメ。子どもたちは、生まれてすぐに必死で海へむかいます。そして遠い海で、長い年月をへて大人になり、生まれた島に帰ってくるのです。繰り返されてきた命の物語を美しい写真で紹介しています。鹿児島 屋久島の海の豊かさと共に 海に流れ出たプラスチックごみの問題など、ウミガメから海の環境についてたくさん教わることができます。このおはなしも今月5日加治屋まちの杜公園で行われた「こどもの日チャレンジパーク」のアナウンサー朗読会で私が読みました。ウミガメが故郷に戻ってくるのは早くて20年後、安心して戻れる場所を残してあげたいですね。
SDGs、言葉だけ聞くと難しそうに感じますが、地球上に暮らす動物や植物はもちろん、私たち人間にとってもみんなに優しい地球を目指しましょうというものです。きょうのラジオを聴いてご家族やお友だちと一緒にSDGsについて考えるきっかけになればと思います。