全国という舞台へ 2018 ①玉龍が初の全国へ!

「松木スポーツ!」では、今年も、全国大会を目指す中・高生の熱い戦いと思いをお伝えする「全国という舞台へ」をシリーズ展開します。

第1弾は、7人制ラグビーです!

夏に行われる高校生スポーツの全国大会・インターハイの県予選を前に、7人制ラグビーの全国大会出場をかけた県大会が、4月21・22日の2日間、鹿児島市で行われました。

今年の大会には、13チームが出場。予選を勝ち抜いた8チームによる決勝トーナメントが行われ、5連覇を狙う鹿児島実業と初優勝を狙う鹿児島玉龍が決勝まで勝ち上がりました。

ちなみに両校は、ここ2年、準決勝で対戦しており、ともに鹿実が勝利していました。

(鹿実の⑭山戸が突破!)

試合が動いたのは前半1分。鹿実は相手の守備のギャップをつき、山戸が50m以上を独走しゴール下に先制のトライ。これで勢いに乗るかに思われましたが、鹿実が守備で反則を犯し福島が一時退場・シンビンとなります。
すると、玉龍が数的優位も活かして反撃。キャプテンの宮内が連続トライを奪い逆転に成功。これで勢いに乗った玉龍は、前半終了間際にも2年生の山下がトライを奪い17-7。玉龍が10点リードで試合を折り返します。

後半は一進一退の攻防になりましたが、連覇を狙う鹿実が力を見せ、ゴール下にしっかりトライを決め、コンバージョンキック成功し、その差を縮めると、試合時間残り1分半で22-21の1点差。初優勝が見えていた玉龍は詰め寄られます。

次のプレーが試合を決める展開のなか、最後まで粘りの守備を見せ、一瞬の隙を突ききったのは、玉龍でした!

(試合終了間際、試合を決めるトライを奪った玉龍⑩ 宮内キャプテン)

自陣の左サイド10mライン付近で、相手のスクラムでの反則からクイックスタート。守備が整わない隙を、やはりキャプテンの宮内が見逃さず、俊足選手が追いかけてくるのを振り切り、右隅にトライ。27対21で玉龍が初優勝を決めました。

この展開に、玉龍ベンチは喜び爆発!選手たちは笑顔も涙も見せました。

試合後、玉龍高校の宮内快キャプテンは
「セブンズラグビーは、時間も短く、人数も少ないので、チーム力の大きな差は出ないと思い、気持ちが大事だと思って全国を目指して頑張りました。
きょうの試合では22-21の1点差になったときに、その気持ちの部分が前に出て、ここで気持ちを切らしたら負けだという危機感を持ち続けることが出来たので、最後に勝てたのだと思います。全国大会は、自分たちは経験したことのない舞台で不安も楽しみもあるのですが、そこまでの間にある県総体も勝って、全国大会への良いイメージをつけて全国でも勝ちたいと思います。」と話しました。


一方、5連覇を逃した鹿実の治野賢士キャプテンは
「いつもと違う試合の入りになってしまった。いま思えば緊張だったと思う。連覇は意識していなかったですが、どこかに負けられないという思いがあって、思い切ってプレー出来なかったのかもしれません。5月の県総体までに鹿実らしいラグビーを取り戻したいです」と、悔しさを滲ませました。


鹿児島玉龍が出場する全国大会は、7月に長野県の菅平で行われる予定です。
また、県総体の高校ラグビー(15人制)は来月中旬開幕し、6月1日に決勝戦が行われます。

試合後、玉龍の選手たちは互いを称えあい、喜びをかみ締めていました。
「お前があそこで頑張ったからだよ!」と声を掛け合う姿にチームでの勝利を感じました。

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