かごしま大会 鹿児島県勢の活躍光った3日間 それぞれの思いを胸に…
今月28日から30日まで3日間開かれた「かごしま大会」を振り返ります。
28日に開幕した「かごしま大会」。陸上競技は新記録ラッシュでした。
視覚障害の部立ち幅跳びには、大会記録保持者、鹿児島市の三雲明美選手が出場。自身の持つ記録を17センチ更新し金メダル獲得です。
(三雲明美選手)「満足いく記録が出てで大変うれしい。今まで練習したことを思い出しながら跳んだ」
知的障害の部・壮年女子の有馬佳苗選手も、立ち幅跳びで2メートル12センチの大会新記録を達成。さらに50メートルでも優勝し、二冠に輝きました。
(有馬佳苗選手)「すごくうれしい気持ち。また今度に向けて気持ちを切り替えて、次の大会に向けて頑張りたい」
ダブル優勝は、水泳でも。垂水市の鵜狩剛選手は、1992年のバルセロナパラリンピックにも出場したレジェンド。25メートル自由形と背泳ぎで優勝しました。
(鵜狩剛選手)「(会場に)入ったときにみんな応援してくれていると思った。自分が納得できるタイムで泳ぎたいと臨んだ」
バレーボール・知的障害女子の決勝では、鹿児島と東京が対戦。地元の大きな声援を受け、セットカウント2対0で、バレー競技での県勢初優勝を果たしました。
(敷根美保選手)「(応援がすごかったですね)盛り上げてもらって勢いがついたのでうれしかった。今まで応援してくれてありがとうと伝えたい」
一方、車いすバスケの初戦で強豪・愛知と戦う県代表のユニフォームには「15」と書かれた喪章が。チームの要だった背番号15番・上大田龍真選手が、今年8月に病気のため23歳で亡くなり、ベンチに遺影とユニフォームを置いて試合に臨みました。
鹿児島は序盤でリードするものの、途中で逆転されます。最後まで果敢に攻め続けましたが、41対68で敗れました。
(上村英俊選手)「ここに龍真がいると思ってやってきた。本当は一緒に戦いたかったが叶わなかった。でも自分たちは良い結果を出せたと思う」
鹿児島の選手はおよそ300人。それぞれの思いを胸に臨んだ大会が終わりました。