男子は出水中央 女子は神村学園が連覇で都大路へ! 県高校駅伝


12月に京都で開かれる全国高校駅伝、通称「都大路」への出場権をかけた、県高校駅伝大会が11月2日、指宿市で行われました。

指宿路を舞台に行われた、県高校駅伝大会。
男子のレースは7区間・42.195キロで争われ、合同4チームを含む28チームが出場。

エース区間・最長10キロの1区は、終盤まで5チームほどの集団でレースが展開するなか、2連覇を目指す出水中央の2年生キャプテン・飯田が、残り500メートル付近で飛び出し先頭でタスキつなぎ。
5秒差の2位は鹿児島城西、さらにそこから4秒差で鹿児島実業と序盤は混戦に。

(4区でレースを決める走りを見せた 出水中央3年・池田結楽選手)

2区・3区とトップを守った出水中央は、4区で3年生の池田が快走。向かい風が吹く中、後続との差をさらに30秒以上広げる区間賞の走りを見せ、2位と49秒差とします。

6区で2年生の小田が区間タイ記録の走りを見せた鹿児島城西、王座奪還を狙う鹿児島実業も懸命に前を追いますが、
1区から1度も先頭を譲らなかった出水中央が、2時間7分22秒で大会2連覇を果たしました。

(グッと涙をこらえてインタビューに答た 出水中央3年・西川結人選手)

レース後、アンカーを務めた西川結人選手は「2年生や3年生、そして保護者に一番迷惑をかけてきたのが自分なので、最後アンカーというカタチで恩返しができてよかった。去年は都大路を走ることができなかったので、今年は自分らしい走りをして玉目監督に恩返しができるように頑張りたい」と、こみ上げる涙をこらえながら語ってくれました。


一方、5区間・21.0975キロで争われた女子には、合同1チームを含む15チームが出場。

エースが集う1区(6キロ)では、5チームが先頭集団を形成。中間点を過ぎたあたりで、神村学園3年で1500mの県高校記録保持者・田島が前に出ると、2位の出水中央と8秒差でタスキを渡します。

(1区で流れを作った 神村学園3年・田島愛梨キャプテン)

すると、2区の上野、3区の沖田、そして4区1年生で初出走の小倉と全員が区間賞の走りで独走態勢を築いた神村学園。最後は、留学生アンカーのカロラインが区間新記録の走りを見せ、1時間7分27秒で優勝。
県大会7連覇で都大路出場を決めました。

(区間新記録の走りを見せゴールテープを切った 神村学園2年・カリバ カロライン選手)

レース後、神村学園の有川哲蔵監督は「県高校記録を出した時(2020年)の1年生が、最後の年を迎えた。集大成として、もう一度都大路で優勝したいという思いが強い」と話しました。
また、1区・区間賞の神村学園3年・田島愛梨キャプテンは「この3年間で一人ひとりの強さ・個性が引き立つチームになってきた。都大路ではその強さ、個性がいかされるようなレースをしていきたい」と意気込みました。

なお、男女の上位3チームは、今月19日に同じ指宿のコースで行われる九州大会の出場権を獲得。
優勝した男子の出水中央と女子の神村学園が出場する「都大路」全国高校駅伝は12月25日に京都で行われます。

【男子レース結果】
優勝 出水中央  2時間07分22秒
2位 鹿児島城西 2時間08分47秒
3位 鹿児島実業 2時間09分01秒

【女子レース結果】
優勝 神村学園  1時間07分27秒
2位 鹿児島   1時間11分23秒
3位 鹿児島女子 1時間11分56秒

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