神村学園が夏・冬2冠達成! 全日本高校女子サッカー選手権
1月9日に行われた全日本高校女子サッカー選手権の決勝で、神村学園が16大会ぶりの優勝。
チーム史上初めて、夏のインターハイと冬の選手権の2冠を達成しました。
暖かな日差しが選手たちを照らすなか、ノエビアスタジアム神戸で開催された全日本高校女子サッカー選手権の決勝。
去年、初めて夏の高校総体を制した神村学園(九州第1代表)は2冠に向け、地元・兵庫の日ノ本学園(関西第1代表)と対戦しました。
神村学園は序盤、守備の時間が長くなる苦しい立ち上がりに。さらに前半38分。ここまで4試合全てにフル出場し、守備陣をまとめてきた2年生CB・井手口にアクシデント。井手口は悔しい交代となります。
この場面で神村学園の寺師監督は、膝のけがから復帰したばかりの攻撃的MF稲田を投入。「試合に出て1点を取るか、メンバーから外れるかと前日に喝を入れたら、点を取りますといったので」と寺師監督。この采配が的中します。
両チーム無得点で迎えた、後半20分。
稲田がチームで練習してきた積極的なプレスでボールを奪うと、自ら持ち込み、得意の左足でシュート。これがゴール左隅に決まり神村学園が先制。「自分が得点を取り日本一にするんだという思いがあった。」という稲田は、寺師監督の起用に最高の形で応えます。
この得点で勢いに乗った神村学園は、後半40分。
川浪のスルーパスに反応したキャプテンの愛川が、相手GKとの1対1を落ち着いて決め、リードを広げると、後半アディショナルタイムには、愛川のクロスに1年生・三冨がジャンピングボレーで勝利を決定づける3点目。
最後まで「走り勝つ」サッカーを貫いた神村学園が3対0で勝利。
16大会ぶり3回目の制覇を果たし、夏のインターハイとの2冠の偉業を達成しました。
試合後、愛川陽菜キャプテンは「寺師先生を日本一にするのが自分の目標でもあったので、先生のサッカー観を全国に見せられて嬉しい。1・2年生をノエビア(決勝の舞台)に連れてくることを意識していたので、また帰ってくる場所を作れたのは満足しています。」と笑顔で話しました。
また、寺師監督は「1点じゃ勝てないと言っていたが、3点という結果はできすぎだと思う。最後まで選手たちが良く走ってくれた。ありがとうと伝えたい」と語りました。