神村は4年連続の「表彰台」 初出場の出水中央も好走! 全国高校駅伝

(つなぐタスキには、選手それぞれの思いが込められる)

師走の京都を駆け抜ける全国高校駅伝競走大会、通称「都大路」が12月26日に行われ、女子の県代表・神村学園は3位、男子の県代表で初出場の出水中央は14位でした。

雪が舞う中で行われた2021年の全国高校駅伝。2年連続準優勝の神村学園は、3年ぶりの全国制覇に挑みました。
5区間21.0975キロで争われた女子のレース。各校のエースが集う1区を任されたのは、去年の雪辱を誓うキャプテン・久保。ただ、終盤の上り坂で苦しみ、トップと1分7秒差の17位と出遅れます。しかし…

(2区でチームの嫌な流れを断ち切った神村学園2年の田島)

この悪い流れをすぐに断ち切ったのが2年生の田島選手。前の選手を次々にかわすと、9人抜きで順位を8位まで押し上げます。これで勢いにのった神村は、3区の上野(2年)が順位を1つ上げると、4区では全国大会初出走の野見山(3年)が2人を抜き5位とし、アンカーにたすきをつなぎます。

(アンカーのカロライン(神村1年)が着差ありの3位でフィニッシュ)

最終5区。ケニアからの留学生・カロライン(1年)が序盤から猛追し2位に躍り出ますが、競技場に戻って来たあと、最後にかわされ1時間8分23秒の3位でフィニッシュしました。
表彰式の後、メダルを首に掛けたキャプテンの久保は、「2番のメダルはもっと重いけど、1番はもっと重いと思うから。」と後輩たちに「優勝」の夢を託しました。

(4年連続の3位以内は県勢初の快挙!)

一方、7区間42.195キロで争われた男子は、小雪に加えて冷たい風が強く吹く「タフ」なコンディションの中で行われました。
初出場の出水中央。最長区間(10km)の1区を任された3年生の石丸は6キロ過ぎに先頭集団から遅れるも粘りの走りを見せ、18位でタスキをつなぎます。

(初出場の出水中央に勢いを与えた、1区・石丸(3年))

前が見える位置でタスキをつないだ出水中央は、2区の松下と3区・玉目の1年生コンビが好走し、順位を14位に押し上げます。

(エースランナーが集う3区に挑んだ1年生の玉目選手)

これで流れをつかむと、さらに4区では、3年生ダブルエースの一人・石岡が好走。着実に順位を上げて13位でタスキ渡し。この後、石丸(1年)・キャプテンの東(3年)とタスキをつなぐと、最後は混戦となるなか、1年生・飯田が順位を上げフィニッシュ。

(出水中央アンカーの飯田(1年)が集団の争いの中でフィニシュ)

初の都大路ながら、県大会よりも難しいコースでタイムを縮め、2時間5分28秒の14位でした。
全7区間の半分以上の4区間を1年生が走った出水中央。3年生がけん引し、つかんだチーム史上初の都大路は、今後につながるレースになりました。

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