立ちたい最後の1打席 高校野球 夏の県大会3日目
2年ぶりの開催となる「夏の甲子園」出場をかけた、第103回全国高等学校野球選手権・鹿児島県大会が7月3日に開幕。大会3日目の7月5日は、1回戦6試合が行われました。
平和リース球場での第1試合は、直前の県選抜大会準優勝の第8シード鹿児島商業と明桜館の対戦。
試合は、鹿商が初回から得点を奪うと、3回までに6点をリード。一方、追いかける明桜館ベンチには、ひと際大きな声を出す選手がいました。3年の名越慎之助選手です。1年生の時に腰をけがした名越選手。2年生の時には、復帰も危ぶまれましたが、リハビリを続け最後の夏のベンチに入りました。
そんな仲間のためにも反撃したい明桜館でしたが、鹿商投手陣4人を攻略できず。結局、10対0(6回コールド)で敗れました。
試合後、名越選手は「みんなの力になりたいと思い、明るく声をかけるように心がけていました。悔いがないと言ったら嘘になるけど、今自分ができる精一杯をできたので良かった」と涙をこらえながら語ってくれました。
この他、県選抜大会準優勝で第2シードの鹿児島城西と第5シード・樟南も初戦を迎えた、7月5日の試合結果は以下の通りです。
【平和リース球場】
鹿児島商業 10×-0 明桜館(6回コールド)
池田 6-4 隼人工業
薩南工業 10-3 出水(8回コールド)
【市民球場】
鹿屋 5-4 出水工業
樟南 7×-0 鹿児島高専(7回コールド)
鹿児島城西 10-1 連合(串良商業・垂水・屋久島) (7回コールド)