金鍾成監督が退任 水本選手は引退へ ユナイテッドFC

サッカーJ3の鹿児島ユナイテッドFCは12月14日に金鍾成監督の契約満了を発表しました。

金鍾成監督は、J2に昇格した2019シーズンから2季、ユナイテッドFCの指揮を執りました。
攻撃的なスタイルのサッカーの構築を図りましたが、今シーズン当初の目標として掲げていたJ3優勝には届きませんでした。また、J2再昇格に向けて終盤4連勝と執念を見せましたが、14日の第33節の試合結果をもって、この可能性も消滅していました。

なお、後任監督については現在交渉中で、決まり次第発表されるということです。

また12月13日までに、FW・和田凌選手、DF・藤澤典隆選手、DF・田中奏一選手、FW・川森有真選手の契約満了も発表されました。

さらに12月14日には、DF・水本勝成選手の現役引退も発表されました。
水本選手は熊本県出身の30歳で、いまのユナイテッドFCの創成期からを知る一人です。
今シーズンはここまで16試合に出場。センターバックとして対人プレーの強さを見せチームのピンチを救ってきました。
今回の引退についてクラブを通してコメントを発表しています。

「私、水本勝成は、この度契約満了に伴い今シーズンをもちましてサッカー選手を引退することになりました。まず、2019シーズンのJ2残留、2020シーズンのJ2昇格、この2つの目標を達成することができず強く責任を感じております。本当に申し訳ありませんでした。2013年、サッカーを辞めようと思ってる自分を先輩の栗山くんが鹿児島に誘ってくれて、正直なんとなく鹿児島に来て九州リーグを戦うFC KAGOSHIMAに入団させて頂き、気づけば今日まで8年の月日が流れていました。1年、また1年と鹿児島でプレーさせて頂いている中で、人の温かさを感じ、支えられてサッカーができている事の喜びを知り、最後は「俺がやらなきゃ」と勝手ながら責任感や使命感をもってプレーするまでになっていました。サッカー選手というよりは、人として鹿児島に育ててもらい、成長できました。これまでサッカーをただやってたという感覚の僕に、「サッカーをさせてもらってる」「ありがたい!」という気持ちを持たせてくれたスポンサー、ファン、サポーター、鹿児島に本当に感謝してます。辛いこともいっぱいありましたし、諦めかけたことだってありましたが、いつもどんな状況でも熱く応援して下さったファン・サポーターの皆さま、いつも純粋な瞳で見つめてくれた子供達、僕は皆さんの気持ちに支えられてピッチの上で全力で戦い続けられました。
JFL昇格、J3昇格、J2昇格と、3回の昇格を皆さんと共に喜べた事は本当に幸せでした。最初はなんとなく来た鹿児島で、いつの間にか僕を熱く本気にさせてくれた皆さまには感謝しています。私はもう選手として白波スタジアムのピッチを走ることはありません。この引退に迷いはありません、心のどこかで鹿児島で引退するという気持ちでいました。鹿児島ユナイテッドFCはこれからも支えて下さる皆さんと共に走り続けていくと思います。これからも鹿児島ユナイテッドFCをよろしくお願い致します。
今まで、水本勝成とともに戦ってくれたすべてのチームメイト、スタッフ、ファン、サポーター、スポンサーの皆さま「8年間本当にありがとうございました。」この場を借りてお礼を言わせて下さい。お世話になりました。」(原文引用)

ユナイテッドFCは、12月20日(日)の最終節を前に、来シーズンへの動きが始まっています。

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