都大路への切符をつかんだのは? 県高校駅伝
師走の京都で行われる予定の全国高校駅伝、通称「都大路」への切符をかけた県予選が、11月5日に指宿市で行われました。
5区間・21.0975キロで争われた女子には、合同チームを含む18チームが出場。
去年、全国大会で準優勝の神村学園は、出走メンバー唯一の2年生・久保選手を1区に抜擢。久保選手は期待に応え、中間地点を過ぎたあたりで抜け出します。
その後リードを広げると、2位に32秒差をつけて、たすきをつなぎます。
レース後、久保選手は「先輩が待ってる安心感があって、自分の出せる力は出し切って、安心して走ることができた。」と緊張がとけた笑顔で話しました。
この時点で、2位が鳳凰、3位が国分中央という展開に。
先頭を直走る神村学園は2区以降、おととし全国優勝を経験したメンバーが続きます。2区・黒川選手が落ち着いた走りでリードを広げると、3区・中須選手、4区・木之下選手がともに区間新記録の走りで、さらに差を広げます。
アンカーの留学生・シンシア選手も区間新記録でトップを独走し、最後は大会新記録で優勝。
さらに留学生を含む日本の高校チームの新記録を樹立し、2年ぶりの全国優勝に向け、圧倒的な強さを見せました。
レース後、中須瑠菜キャプテンは「最後に力を出し切ってつかむ1秒の大切さというのを、一人一人が感じていたのでこの記録が生まれました。自分たちの全国優勝という目標に向けて、一直線に頑張っていきたいと思います。」と、すでに全国を見据えた表情で話していました。
一方の男子は7区間42.195キロに合同チームを含む29チームが出場。
この大会、連覇を狙う鹿児島実業と新人戦で優勝した鹿児島城西が先頭争いを繰り広げます。
2区までに両チームが後続を大きく引き離し、レース半分を終えた第3中継所では、鹿実が2位の城西に19秒の差をつけタスキをつなぎます。
このあと、4区・平八重、5区・県大会初出走となった松山がリードを広げます。
最後は2位の鹿児島城西に1分15秒の大差をつけ2時間6分13秒でフィニッシュ。鹿実が2年連続51回目の都大路への出場権を獲得しました。
1区で区間新記録での区間賞を獲得した徳丸寛太選手(鹿実3年)は「県大会よりも、一人一人が力を発揮できる全国大会にしたいと思います。」と更なる成長を誓っていました。
全国高校駅伝は12月20日に、京都で行われる予定です。