上位相手に遠き勝点3 ユナイテッドFC

サッカーJ3の鹿児島ユナイテッドFCは、9月27日にホーム・白波スタジアムで上位チーム相手に流れをつかみきれず、シーズン後半戦スタートを白星で飾れませんでした。

J3リーグが後半戦に入ったこの日、ここまで7位につける鹿児島ユナイテッドFCは3位のAC長野パルセイロと対戦。金鍾成監督が「シーズンの成績を決めるカギとなる」と話していた、自チームより上位との試合がシーズン後半の初戦となりました。

大事な試合だと感じていたのはサポーターも同じで、試合開始直後のユナイテッドFCのコーナーキックのチャンスでは2300人を超えるサポーターからの拍手での応援が大きくスタジアムに響きます。応援に後押しされるユナイテッドFCでしたが、前半6分、右サイドからの相手の攻撃で先制を許してしまいます。さらに前半36分にはフリーキックからヘディングシュートを決められ、前半だけで2点のリードを奪われます。

後半立ち上がり、パスのリズムが出てきたユナイテッドFCはチャンスを作りますが、相手のゴール前を固めた守備にゴールマウスを割れません。この後も、ディフェンスラインから攻撃を組み立てるユナイテッドFCと長野の前からのディフェンスの攻防が続きましたが、最後までユナイテッドFCは流れをつかむことができず、終盤にも相手に得点を許し0対3で完敗。シーズン後半開幕戦で、上位チーム相手に白星をつかむことが出来ず、順位を7位から9位に落としました。

試合後、金鍾成監督は「後半戦に向けての第1戦で、状況からして『1つも落とせない』という大事なスタートという位置づけのゲームで、結果・内容・サポーターの印象も含めて「一番良くないゲーム」をしてしまったのが現実。いかに気持ちを作り直して、選手もスタッフも次に向かえるかが課題です。つねに我々のペースで試合が運べるわけではない。ペースをつかむまで、いかに失点をしないかも大事だと思う。ペースのつかみ合いの中で、ゲームを運ばなければいけないと思った。」と話しました。

また、この日の試合でJリーグ通算100試合出場となった砂森選手は、感想を聞かれ「普段から目の前の1試合に集中してやってきたことが生んだ結果で、この数を達成できたことは、チームスタッフ・ファン・サポーターのおかげで感謝しています。」と答えた後、シーズン後半戦に向けて「上位の結果も必要だが、それよりもまず自分たちが目の前の試合で勝っていかないといけない。やらなければいけないこと、修正すべき場所を、まだ後半戦がスタートしたばかりで修正できるので、チームで修正していきたい。」と話しました。

ユナイテッドFCの次の試合は10月3日(土)で、ホームに5位の藤枝MYFCを迎えます。

【2020J3順位表】 第18節終了時(9月27日現在)

>>>>>>>>>>>>>>>>>勝点   得失点
1位 ブラウブリッツ秋田    43   +25
2位 ロアッソ熊本       38   +14
========J2昇格ライン=========
3位 AC長野パルセイロ    35   +16
4位 FC岐阜         31   +10
5位 藤枝MYFC       30    +4
6位 ガイナーレ鳥取      30    +3
7位 SC相模原        29    -2
8位 FC今治         28    +5
9位 鹿児島ユナイテッドFC  27    +3
10位 カターレ富山      24    +7
※以下省略 青チームは1試合消化数が少ないチーム

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