MGCで県勢も力走!
東京オリンピックのマラソン代表を決める「マラソングランドチャンピオンシップ」、通称・MGCのレースが9月15日に、東京オリンピックマラソンコースとほぼ同じコースを舞台に行われました。
このレースには、県出身の一山麻緒選手(出水中央高校出身/ワコール)と上原美幸選手(鹿児島女子高校出身/第一生命グループ)が条件をクリアしエントリー。沿道には、朝から、その戦いを一目見ようと選手の応援団らが詰め掛けるなか女子のレースは10人でスタート。上位2人が東京オリンピックの代表に内定する戦いが始まりました。
スタート直後から一気に前に出たのは一山。これで、戦前の予想とは異なる「ハイペース」のレースとなり、7キロ過ぎには上原が遅れだします。
この後、「サバイバルレース」の様相となるなか、上原は30キロを越えたあたりで途中棄権。
一方、最後に粘りを見せたのは一山。一時8位まで順位を下げましたが、後半に追い上げ2時間32分30秒で6位。県勢はともに東京オリンピック代表内定には届きませんでしたが、残る「1枠」に向けて、思いを新たにしました。
レース後、一山麻緒選手は会見で流した涙を拭ったあと、MBCの取材に対し、
「最初の10kmは積極的に行く、と決めていたので、それが出来たこと、最後追い上げられたのは良かったですが、「着いて行く」ことができなかったのが残念です。積み重ねてきたことを全て出せたのかなと言えば…まだまだだとと思った。少し落ち着いて、これからについて考えます。」と話してくれました。
また、上原美幸選手は、
「今までで一番の悔しさがメラメラ沸いているんですけど、その悔しさって時間が経つにつれて忘れてしまうものだと思うのですが、絶対に忘れずに、最後まで諦めずに行きたいです。」と、悔しさを見せないように話してくれました。
東京オリンピックのマラソン日本代表は、残り1枠。
2019年12月から翌年3月にかけて行われる「MGCファイナルチャレンジ」のレースで、派遣設定記録の2時間22分22秒を切るランナーの最上位の選手が選ばれます(該当選手がいない場合、今大会の3位選手に権利が与えられる)。
県勢の「悔しさ」を力に変えるレースに注目です。