玉龍が12年ぶりに頂点に! 県高校総体・ラグビー

熱戦が続く県高校総体。ラグビーは6月7日に決勝戦が行われました。
黄色と黒のタイガージャージ・鹿児島玉龍と、紫紺のジャージ・鹿児島工業の対戦。今年1月の新人戦では、3点差で玉龍が勝利しています。

雨と強い風…難しいコンディションのなか、試合が動いたのは前半5分。玉龍は早いリスタートから、最後は青木が持ち込んで先制トライ。
追いかける工業は、フォワードを中心に、持ち味のパワーを生かした攻撃を仕掛け、前半28分にとうとう同点に追いつきます。

後半立ち上がり、前半同様に前に出る守備を見せた玉龍は、2分に相手のキックをチャージし、最後は橋口が押さえトライ。流れは玉龍かに思われましたが、工業がその4分後、ラインアウトからモールという得意な形でトライを奪い、2点差に詰め寄ります。

一進一退の攻防が続くなか勝敗を分けたのは、玉龍の粘り強いディフェンスでした。
後半、試合終了までの15分間のほとんどを自陣で攻め続けられるなか、相手の攻撃を止め続け、玉龍が14対12で接戦を制し12年ぶり9回目の優勝。高校年間3冠のうち2冠目を手にしました。

試合後、鹿児島玉龍3年の四元涼太キャプテンは「体を張って相手を止めるという点で、チームで1つになれたことが勝てた理由だと思う。新人戦の九州大会では2回戦で負けているので、今回はそれ以上の結果を残したいです。」と興奮気味に話してくれました。

 

一方、新人戦に続き玉龍に敗れた鹿児島工業は、試合後グラウンド上で円陣を組み、互いに課題を出し合い、冬の雪辱を誓っていました。
そのなかで3年生の杉崎晴人キャプテンは、「新人戦からここまでで差が詰っていないので、変えていかないと花園(冬の全国大会)の県予選では勝てない。普段の生活から見直していくぞ。」と、チームの気持ちを入れ替えていました。

両チームが出場する九州大会は、今月22日から沖縄県で開かれます。

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