ゴールまで、あと一歩。 鹿児島ユナイテッドFC
第2節を最後に6試合ゴールなしで、開幕戦から7試合も白星から遠ざかっている鹿児島ユナイテッドFCは、4月14日にアウェーでレノファ山口と対戦しました。
サポーターの応援に迎えられアウェー・山口に乗り込んだ、22チーム中、最下位と苦しむ鹿児島ユナイテッドFC。Jリーグ昇格前、JFL当時からライバルの山口との一戦は、勝てば最下位脱出、負ければ勝点4差で浮上が苦しくなるという「前半戦最大の山場」となりました。
この試合で金鍾成監督は、試合2日前に加入したばかりのブラジル出身MF・ニウド選手を先発で起用します。
平成最後の「薩長ダービー」に鹿児島から駆けつけたサポーターも熱い応援を送るなか、ユナイテッドFCは立ち上がり、新加入のニウドや八反田が起点となって攻撃を仕掛けると、前半15分には五領のワンタッチからFWの米澤が相手ゴールキーパーと1対1となりますが、決められません。その後も、サイド攻撃からチャンスを作りますが、0対0で試合を折り返します。
後半、山口にボールを保持される時間が増えるなか、粘り強く守っていたユナイテッドFCでしたが、試合終了間際に得点を許してしまいます。
アディショナルタイムの5分間も、7試合ぶりのゴールを奪おうと攻め続けたユナイテッドFC。最後までゴールネットを揺らすことはできず0対1で敗れ、最下位が確定しました。
試合後、金鍾成監督は「得点の形は出来てきているが、その形やフィニッシュで精度が足りない。何度打たれても打ち返す力・気持ちをもっと持たないといけない。」と力強い口調で振り返りました。
また、登録直後に初先発となったニウド選手は「3ヶ月程サッカーから離れていたので不安だったが、自分のなかでは良いサッカーができた。初先発は嬉しいが、得点をとれず、白星を持って帰れなかったのが悔しい。自分の特徴を出してチームに貢献したい。」と、早くもチームの一員としての思いを語りました。
この日キャプテンマークを巻いた八反田康平選手は「得点までの形も、最後の部分も練習から強く意識してやっていくしかない。次はホーム戦なので、必ず勝ちを届けられるように頑張っていく。」と前を向いていました。
鹿児島ユナイテッドFCの次の試合は、今度の日曜日・21日。
金監督が去年まで率い同時にJ2昇格を果たした、現在6位のFC琉球をホームに迎えます。