神村学園が優勝! 高校野球春の県大会
一冬越え、今年最初の県内の頂点を決める、高校野球春の県大会は4月4日に決勝戦が行われ、神村学園が3季ぶりの優勝を果たしました。
秋・春通じて150回目の節目となった今大会には、連合6チームを含む57チーム69校が出場。
夏のような突き刺す日差しのなか始まった決勝戦は、第3シードの国分中央と、ノーシードから勝ち上がってきた神村学園の顔合わせとなりました。
試合は序盤から、神村学園2年の松永と国分中央3年の安藤、両投手の投げ合いになります。
互いに、得点圏までランナーを進められるも、あと一本を許さないピッチングを見せます。
両チーム無得点で迎えた6回ウラ。国分中央は、この回から代わってマウンドに上がった、内堀の立ち上がりを攻め、1アウト2塁と先制のチャンスを迎えます。しかし、内堀は続く前田・坂本を2者連続三振に切り、このピンチをしのぎます。それでも国分中央は最終9回ウラ。再び得点圏にランナーを進め、2アウト2塁と一打サヨナラの場面を作ると、バッターボックスには先発の安藤。しかし、ここも空振り三振。得点を奪えません。
試合は、両チーム無得点のまま延長戦に。
すると延長10回表。神村は1アウトから、1番・今岡が右中間を破る当たりを打つと、懸命に走り3塁に到達。
先制のチャンスを作ると、続くバッターはここまで4打席ノーヒットの福田。「今岡がつないでくれたので、自分も、つなぐ意識で打席に入った」と語った福田の打球は、三遊間を抜け、神村学園が先制。神村はその後、4番・花倉、
5番・富崎にもタイムリーが生まれ、リードを3点に広げると、そのウラの攻撃を三人で終わらせ試合終了。
神村学園が3対0で勝利し、3季ぶり15回目の優勝を果たしました。
試合後、神村学園の福寿大智主将は、「絶対に勝ち切るという、強い気持ちで試合に臨んだ結果、勝利につながった。九州大会では一戦一戦しっかり戦って強くなり、九州チャンピオンを目指したい」と強い眼差しで語ってくれました。
一方、敗れた国分中央の先発・安藤奈々利選手は、「スタミナ不足という課題が見つかった。夏の甲子園がかかる夏の大会まで、これまでやってきたことを振り返って、その復習だと思って3か月取り組み、夏には必ず勝ちたい」と夏に向け、雪辱を誓いました。
なお優勝した神村学園と、選抜高校野球大会に出場した大島の2チームは、
鹿児島県代表として、4月23日から宮崎で行われる九州大会に出場します。