「熱走」が続く県下一周駅伝 前半終わって姶良がトップ!
県内12地区のランナーが5日間・全53区間、583.7キロにわたってたすきをつなぐ県下一周駅伝が2月19日にスタート。21日に3日目を迎え、レースは後半戦へと入って行きます。
大会初日(2月19日)は、小雨の降るなか鹿児島市役所前をスタート。南さつま市までの11区間128.9キロでレースが行われました。
各地区のエースが集う1区を制したのは5年ぶりの優勝を狙う鹿児島。これで流れに乗った鹿児島と郷土入りの川辺、2年振りの頂点を狙う姶良がトップを争う展開になります。
初日のトップ争いは最終区でドラマが…3位でたすきを受けた姶良のキャプテン永谷が、トップ・鹿児島との52秒差を逆転し、日間優勝を果たしました。
レース後、姶良チームの永谷勇介キャプテンは「今年はV奪還を目指しているので、5日間の初日に勝てたのは大きい。」と充実した表情で語りました。
大会2日目(2月20日)は、南さつま市役所前をスタートし出水市役所までの10区間112.8キロ。
この日が「郷土入り」の出水は、去年の全国高校駅伝に出場した出水中央高校勢など10区間中7区間に高校生を配置するフレッシュな布陣で、日間優勝を目指しました。
その中で、5区・6区では石丸修那・惇那の弟から兄への兄弟リレーが実現します。
兄の石丸惇那選手(出水中央高校3年)は「最初で最後の兄弟でのタスキリレーになると思うので、互いに区間上位で区間賞が取れれば最高です。緊張より楽しみが勝っています。」とレース前に話しました。弟・修那選手(出水中央高校1年)は区間2位の走りでトップを守り、兄へとタスキをつなぎました。
その後も、高校生の活躍で独走状態をきづいた出水が、2年連続で大会2日目の日間優勝を果たしました。
レース後、出水チームのアンカーの田ノ上尚吾選手は「天気は悪かったが、大会2日目を2連覇できていい気分。皆のタスキの重みと盾の重みで喜びが倍増です。」と満面の笑顔で語りました。
そして、天気も回復し、青空も見える中で行われた3日目(2月21日)。
出水市野田支所から霧島市隼人町日当山までの11区間、122.2キロで行われました。
序盤は、前日日間優勝を果たした出水がトップを守ります。しかし、厳しい山道が続くこの日は順位変動が大きな一日に。レース後半には、総合2位の鹿児島がトップに立ち、郷土入りで日間優勝を目指す姶良が追い上げる苦しい展開に。結局、序盤トップに立った出水と姶良の追い上げを振り切った鹿児島が、今大会初の日間優勝を果たしました。
3日間の総合順位です。
郷土入りでの日間優勝は逃しましたが姶良が総合トップをキープ。連覇を目指す日置は9分47秒差の6位と前半戦が終わって、連覇に向けて差がついています。Bクラスは総合3位の出水、Cクラスは総合9位の指宿がクラス優勝争いトップを走っています。また、大会3日目が郷土入りだった伊佐が最下位脱出に向けて好走を見せています。
【総合順位】大会3日目時点
1位 姶良 19時間31分35秒
2位 鹿児島 19時間32分27秒 (52秒差)
3位 出水 19時間37分08秒 (5分33秒差)
4位 川辺 19時間37分53秒 (6分18秒差)
5位・川薩/6位・日置/7位・肝属/8位・大島
9位・指宿/10位・曽於/11位・伊佐/12位・熊毛
大会4日目は、霧島市国分をスタート。
曽於市、志布志市を経由して鹿屋市にゴールする10区間、106.4キロで競われます。
なお大会を主催する南日本新聞社では、新型コロナ感染拡大防止のため沿道での応援を控えるよう呼びかけています。