巨人の杉内投手(鹿実卒)が引退
鹿児島実業時代にノーヒットノーランで甲子園を沸かせた、プロ野球・巨人の杉内俊哉投手(37)が今季限りでの現役引退を表明しました。
9月12日に都内で行われた記者会見の冒頭で、杉内選手は
「私、杉内俊哉は、今季をもちまして17年間のプロ野球生活にピリオドを打つことを決意しました。」と述べ、引退を表明しました。
福岡県出身の杉内俊哉投手は37歳。鹿児島実業高校時代には、エースとして2年連続で甲子園に出場しました。3年生のときには初戦、青森の八戸工業大学第一を相手にノーヒットノーランを達成。2回戦では、この年優勝の横浜との対戦で松坂大輔投手と投げあいました。
卒業後は、社会人・三菱重工長崎を経て、2002年にドラフト3位で当時のダイエーに入団。
2005年には18勝をマークし、最多勝を獲得。パ・リーグ最優秀選手と沢村賞にも輝きました。
そして、2012年には巨人に入団し、3年連続で2桁勝利をマークしましたが、2015年に股関節の手術を受け、ここ3年は1軍での登板はありませんでした。その間も、毎年、薩摩川内市で自主トレを行うなどしていた杉内選手。
17年間のプロ生活を終えようとしている教え子に、鹿児島実業時代の監督で恩師の久保克之さんは、
「突然電話が来てですね。『監督、引退することにしました』と、私は『松坂もカムバックしたから、お前もカムバックできると思ってたんだけどな』と伝えたんですが、『ちょっとボールを投げられなくなってます』ということでね。本当に良くやった、ご苦労様、これからを大事にしてもらいたい。」と話していました。
会見では、「ホークスで10年、ジャイアンツで7年、素晴らしいチームメイトに出会って本当に幸せな野球人生だったと思います。」と、これまでを振り返った杉内選手。今後の活動にも注目です。