大島が2回戦・準々決勝進出! 秋の九州高校野球
来年春の「センバツ」につながる、秋の九州高校野球大会は、11月7日に1回戦2日目の試合が行われました。
前日の6日に、延長10回の末、雨で引き分け(4対4)となった大島は、再試合に臨みました。
冷たい雨の中での試合から一転。
西日が強く照りつける中での大島(鹿児島第1代表)と大分舞鶴(大分第2代表)の「再試合」。
試合は初回から動きます。1回ウラ、大島は1アウト3・1塁から脚を絡めたプレーで相手エラーを誘い先制すると、続く5番の中(あたり)がショート後方へ粘り強く落ちる当たりを放ち、大島が2点のリードを奪います。
一方、大分舞鶴は直後に反撃。2回表に2点を返し、試合を振り出しに戻します。
中盤はゼロ行進で、どちらに流れが傾くか分からないなか、6回表、大島は1アウト2・1塁とされ、逆転のピンチを迎えます。マウンドには、前日、雨のなか186球の熱投を見せた先発の大野。「疲れが残っていたが、直球と変化球をうまく使い、打たせて取ることを考えていた。」と、バックを信頼した投球が二者連続三振につながり、相手に逆転を許しません。
エースの力投に応えたい大島は続く7回ウラ、4番・西田の2ベースなどで2アウト満塁のチャンス。
大分舞鶴の先発・奥本にプレッシャーをかけます。すると相手投手がボーク。ランナーの進塁が認められ、大島が勝ち越します。この貴重な1点を、エース大野を中心としノーエラーで守り抜き、再試合を制した大島が2回戦・準々決勝に進出しました。
試合後、大島高校2年の武田涼雅キャプテンは「次の試合も、島の人に恩返しという気持ちと甲子園に行きたい気持ちを前面にだして、大野だけでなく、全員で勝ちたい。」と語りました。
大島高校は11月9日(火)にセンバツ出場を大きく引き寄せるベスト4進出をかけて、興南(沖縄第1代表)と対戦します。
センバツ大会出場を「大きく引き寄せる」と言われる、秋の九州大会のベスト4入り。
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一方、鹿児島第2代表の鹿児島城西は7日に、福岡第1代表の九州国際大学付属と対戦。
城西5番・明瀬の特大ソロホームラン、4番・藤田の2ランなど「打撃」で持ち味を発揮しますが、投手陣が相手打線につかまり6対4で敗れ、初戦突破はなりませんでした。