鹿児島実業が100回目の夏の甲子園へ! 高校野球鹿児島大会

(優勝の瞬間にマウンドに駆け寄った鹿実ナイン)

100回目の夏の甲子園を目指す、高校野球の鹿児島大会は7月26日に鹿児島実業と鹿屋中央による決勝戦が行われ、参加77校70チームの頂点に立ったのは、鹿児島実業高校でした。

真夏の陽射しが照りつける県立鴨池野球場で行われた決勝戦は、今年も熱い応援が響くなか、3年ぶり19回目の優勝を目指す第1シードの鹿児島実業と、4年ぶり2回目の優勝を目指す第6シードの鹿屋中央が対戦しました。

試合が動いたのは2回表。鹿実は、ツーアウト3・1塁の場面で8番の長谷がライト前へと運び、先制します。そのウラの鹿屋中央。2アウトにしてもランナーを2塁に送り、バッターはこちらも8番、1年生の山本でしたが、ショートゴロに倒れ得点出来ません。

すると3回表。鹿実は、内野安打などでノーアウト満塁として、4番の西がライトスタンドにライナー性の当たりで飛び込む満塁ホームランを放ち、5対0。鹿実が主導権を握ります。

(鹿実4番・西の一発)

追いかける鹿屋中央は、6回ウラ。代打の3年生・松田のライト前ヒットなどで1アウト満塁と反撃のチャンスを迎えます。
スタンドのみならず、鹿屋市役所でのパブリックビューイング会場からも熱い声援が送られましたが、後続は鹿実・先発の吉村に抑えられ得点できません。

そして7回表。鹿実は先頭バッターが出塁すると、打席には満塁HRを放った4番・西。鹿屋中央は、エース向井から準決勝で好投した福地にスイッチ。
しかし、その3球目を西が再び豪快に振り抜き、センターの頭上をやぶるタイムリー2ベースヒット。確実に追加点を奪った鹿実。この後、8番の長谷にも再びタイムリーが飛び出し7対0とリードを拡げます。

粘る鹿屋中央は8回ウラ。先頭の迫から中俣と続き、途中出場の下本地がセンターへの犠牲フライ。
3年生が思いをつなぎ1点を返しますが、反撃もここまで。

(鹿屋中央の3年生が思いをつないだ1点)

先発全員安打で18本のヒットを放った鹿実が、最終回にも追加点を奪い9対1で3年ぶりに優勝。
県勢最多タイとなる19回目の夏の甲子園出場を決めました。

(鹿実エースの吉村 甲子園が決まった瞬間)

試合後、鹿実の西畑光瑛キャプテンは、「準決勝・決勝は、今までやってきたことを思い切って出すということを目標に、全員が思い切ってプレーできたことが良かったです。甲子園では、全力の鹿実らしい野球をして鹿児島のチームの代表として、一戦一戦全力で戦って来たいです。」と、甲子園への思いも話していました。

一方、試合後、ベンチでこらえ切れなかった涙を流した鹿屋中央ナイン。
向井翔太郎キャプテンは、「もう少しできたのかな…と思うと、悔しい。」と、振り絞りました。

県代表として100回目の夏に挑む、鹿児島実業ナイン。
組み合わせ抽選会は8月2日、そして甲子園は5日に開幕します。

(喜びの涙をこぼした鹿実ナイン)

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