山崎中女子バレー部の挑戦!
全校生徒27人のさつま町・山崎中学校。
小さな学校の女子バレー部が県代表の座をつかみ、九州大会に挑みます。
合言葉は「ふて学校に負くんな」=大きな学校に負けるなです。
さつま町の山崎中学校。山と田んぼに囲まれた全校生徒27人の学校です。
8月1日の出校日、嬉しいニュースが発表されました。それは、先月行われた県中学総体で女子バレーボール部が、学校の歴史で初めて頂点に立ち、県代表になったこと。
全校生徒27人のうち、女子は13人。うち8人がバレー部です。
学校行事でもバレー部員は中心的存在で、学校の歴史で最後となる運動会に向けた応援の練習でも生徒たちを引っ張る存在でした。
この日は、九州大会に向け練習に汗を流していた選手たち。
ボールを追う目は真剣。ただ、部員が多い大きな学校に比べ、大変なこともあります。
3年生の西桃花さんと加治屋優衣さんに聞くと、「試合に行くときに荷物を持つのが大変。」「ボール拾いの人数が少ないので大変です。」と現状を話してくれましたが、練習を見てみると、少ない人数を気にさせない工夫した練習方法を取り入れたり、互いに協力したりして取り組んでいて、チームワークにも繋がっているように感じました。
東茂樹監督にチームの特徴を聞くと、
「地元の方の指導、協力や応援で育った選手たちです。平均身長は他校と比べると低いですが、拾う力とスピード感のあるバレーが持ち味です。」と話して下さいました。
攻撃の要となるのは、セッターの新改星南とアタッカーの栞南の双子の姉妹。
栞南さんは、「ずっと一緒にやってるから、どこにトスが上がるか分るのがいい」と、姉妹での得点に自信を見せます。
実は、山崎中は来年3月での閉校が決まっていて、72年の歴史に幕を下ろします。
応援してくれる地元の人たちのためにも、九州大会を突破し、全国大会への出場を目指します。
福岡由梨愛キャプテンは、
「チームは声が出ていて、みんながやる気になっているのが分かるのでいい状態です。地元の方が声をかけてくれたり、応援して下さるのが嬉しいです。山崎中最後の年に、全国大会に出場したい。」と、笑顔で力強く話してくれました。
山崎中が出場する中学総体九州大会は宮崎で行われ、8月7日が開会式、翌8日に試合が始まります。