勝利で恩返しをしたかった…。 夏の高校野球県大会

(チームで “1つ” になった鹿児島中央)

100回目の「夏の甲子園」を目指す鹿児島大会。
7月10日には、1回戦4試合と2回戦2試合が行われました。

県立球場の第1試合では、鹿児島中央と薩南工業が対戦。
上位打線に左バッターが並ぶ鹿児島中央に対し、左腕・水野をマウンドに送った薩南工業。
一方、鹿児島中央は2年生右腕の中里が先発しました。

両投手の好投が続くなか、守備陣も好プレーでピッチャーを盛り立て引き締まった試合になります。
迎えた5回ウラ。薩南工業は3塁1塁のチャンスでラストバッター佃が、初球でスクイズを決め、均衡を破ります。
追いかける鹿児島中央は、7回に初めてスコアリングポジションにランナーを進めましたが、あと1本が出ません。
そして8回、薩南工業は4番柳元、ピンチヒッター橋口の2本の長打で2点を追加。鹿児島中央の最終回の攻撃を、先発の水野が3人で抑え、薩南工業が3対0で勝ち、初戦を突破しました。

試合後、薩南工業の柳元義貴キャプテンは、
「水野が頑張って投げてくれたので、チームもここでしっかりと点を取って水野を助けてやろうという気持ちでやりました。次の試合、またその次と勝って甲子園を目指して頑張りたい。」と勝利に手ごたえを感じていました。
一方、敗れて、3年間を終えた鹿児島中央の鮫島達志キャプテンは、
「出せる力は出せたので心残りはプレーに関しては無いですが、今までお世話になった人たちに勝利という形で恩返しできなかったのは唯一の心残りです。」と、悔しさよりも感謝の思いを話しました。

【7月10日(火)の試合結果】

<県立鴨池球場 1回戦>
薩南工3−0鹿児島中央
鹿児島玉龍4−2志布志

<県立鴨池球場 2回戦>
鹿児島実業9−2甲南(8回コールド)

<市民球場 1回戦>
川辺1−0鹿児島工業
出水工業13−0大口・伊佐農林(5回コールド)

<市民球場 2回戦>
れいめい8−0松陽(5回コールド)

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