“カヌーの街” 湧水町~国体九州ブロック予選から~

2020年「鹿児島国体」で、カヌー競技(スラローム・ワイルドウォーター)の会場となっている湧水町の「轟の瀬」で、国体が決まってから初めてとなる九州規模の大会が行われたので取材に出掛けました。
湧水町は、早い段階から実行委員会などを立ち上げ、2020年に向けた 取り組みを進めていることでも知られています。

会場は、湧水町立轟小学校そばの川内川に設けられた特設コース。
関係者によると、九州内でも有数のコースロケーションなので、鹿児島国体を通してカヌー競技のメッカにしていきたいとのことでした。

そのために、より必要になってくるのが「地元の皆さんとの連携」で、現在、県カヌー協会では、地元の方に審判の資格を取得してもらったり、今後の整備計画を一緒に考えたりしながらカヌーへの理解を深めてもらおうと活動しているそうです。

取材をしながら、このような活動の1つ1つが、鹿児島国体の際に、そして、その後も「おらが街のスポーツ」として、地元に定着していく鍵になるのではないのかなと思いました。


そんな「轟の瀬」で5月22日に今年の岩手国体出場をかけて行われた九州ブロック大会には九州・沖縄各地から代表選手20人が参加。

(国体九州予選には去年に続き2回目の出場となった宮川選手)

スラロームに出場した甲南高校1年の 宮川遼大 選手と、初出場・鹿児島大学付属中3年の山岸菜々未 選手は、県カヌー協会が行ってきたジュニア育成事業の1つに参加したことがキッカケで競技をはじめ、この国体予選に出場。しかも、代表権を手にするまでに成長したのです。「経験が武器」ともいわれるカヌー競技において、いわゆる先輩選手に混じって全国を目指す姿は頼もしかったです。

(国体には初挑戦!始めは緊張したという山岸選手)

実はこの2人を指導してきた1人が、ワイルドウォーター種目に18年ぶりに出場(去年まではスラローム県代表)した 神田橋貴子 選手。ベテランらしい漕ぎで自身も代表権を獲得しながらも、「教え子の代表決定が何より嬉しかった。」と話してくださる姿にカヌーに対する愛情を感じました。

(18年ぶりの種目でも代表権を得た姿に「やっぱりすごい!」と声が上がった神田橋選手)

今年の岩手国体では、まず3つの代表権をつかんだカヌーの県代表。
まさに!「これからに繋がる大会」になりそうです。

鹿児島国体に向けては、会場となる各市町ごとの準備、競技ごとの育成・強化がさらに進んでいきますが、『松木スポーツ!』では、その動きを“どんどん”お伝えし、「おらが街のスポーツ」を一緒に盛り上げて行きます!

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