「鹿屋の青い空」 Story 2 世界選手権、迫る…。
4月に香港で行われる「自転車世界選手権」に向けて、練習に力が入っているシエルブルー鹿屋の上野(うわの)みなみ選手が、松木スポーツ本店にご来店!近況など伺いました。
Q.最近の練習はどんな思いで?
「世界選手権」は1年で一番大きな大会で、そこで成績を残せるように去年から頑張ってきたので、気持ちも体も、その大会に向けて上げていけるように頑張っています。
Q.「世界選手権」って?
自転車競技のトップレベルの大会で、そこで優勝すると「アルカンシェル」というチャンピオンジャージが授与されて、それを1年間着ることができます。どのレースを走るときにも「世界チャンピオンだぞ!」というのが一目で分かるものなんですよ。
それを手に入れるため、世界中の選手が「仕上げてくる」ような大会です。
私も着たいな…と、ずっと思っています。
Q.出場を目指している種目は?
まだ決まっていないのですが、日本代表チームで出場の「団体追い抜き」、個人種目では、オリンピック種目でもある「オムニアム」や「ポイントレース」・「スクラッチ」などです。
「レース系」の種目(=ポイントレースやスクラッチ)では、過去に世界大会でメダルを獲ったこともあるので、「世界選手権」で優勝したいなという思いが強いですね。
Q.例えば…ポイントレースで勝つために考えていることは?
走る選手によって得意なところが違うんです…スピードがあるとか持久力があるとか「特性」があるので、スタート前にはそれをチェックしています。
レース中は、自分の獲ったポイントとライバルとの差を確認+計算しながら走っているんです。国際大会が行われる1周250mのバンク(=競技場)は、速いペースの時は15秒で1周してしまうので、ポイントがリアルタイムで表示される大型スクリーンを見られるのも「一瞬」…自分の順位が表示されていないタイミングのときは「あ~」って思いながらですよ(笑)。
バンクの内側にはコーチが立っていて、レースに関する指示を送ってくれるのですが、国際大会では、歓声が大きくて聞き取れないこともあるんです。そんなときは、自転車から体を内側に乗り出して…耳を近づけて聞くこともあるんです。
本当なら、困るな…と思うところですが、世界大会では他の国の選手でも「いい走り」をすると歓声を上げて応援してくれる…自分のときもそうだったので、ある意味、気持ちが良いですよ。
レース中に勝負に行くときは、作戦というよりは「感覚」ですね(笑)。
Q.大会への「思い」は?
「シエルブルー鹿屋」というチームを作ってもらって初めての「世界選手権」なので、おおすみ・鹿屋の地でトレーニングした結果を、世界の舞台で残せるように…表彰台の一番上に乗って、やっぱり「君が代」を流したいですね。