「てっぺん!」 ~鹿児島DW 日本一への挑戦2017~ peak.1
社会人野球の頂点=「てっぺん」を目指し、鹿児島で活動を続ける「鹿児島ドリームウェーブ」の“いま”を伝える、このシリーズ。
今回は、7月に東京ドームで行われる社会人野球の最高峰「都市対抗野球大会」の本選出場への第一歩、「南九州地区予選」に臨んだ様子をお伝えします。
4月23日に宮崎市で行われた南九州地区予選には、宮崎・鹿児島の計4チームが出場。上位2チームに与えられる九州大会出場権を争いました。
会場では、こんな動きも。
応援弁当を作って会場で販売していたのは、
霧島市で飲食店を営む中村正一さん。その理由を聞くと…。
「植村選手が大学生時代にお店でバイトをしていた縁でチームを応援するようになって、初めて作ったのですが、売り上げの一部はチームの強化に使ってもらおうと思ってます。」
地元の応援が着実に大きくなっているのを感じました。
ドリームウェーブにとって今シーズン初公式戦となったこの日の試合。
対戦相手は、今年から活動を始めた宮崎灼熱フェニックス。
試合が動いたのは2回表。ドリームウェーブは、2アウト2塁で8番・有川がセンター前へのタイムリーヒットを放ち、先制に成功します。
また、3回には打者12人を送り込む猛攻で7点を奪い、ドリームウェーブが試合の流れを完全につかみます。
投げては、先発の野中が、この日の最速・146キロのストレートを武器に、緩急織り交ぜて、毎回の13奪三振の好投を見せ、相手打線を0点に抑えます。
結局、4回以降も得点を重ねたドリームウェーブが、16対0の7回コールドで勝利し、32年ぶりに鹿児島で行われる九州予選出場を決めました。
試合後、野中佑樹 投手は、「支えてくれる方への感謝の気持ちを忘れずに、九州予選はプレッシャーもありますが、全てを背負って勝ちにいきたい。」と、次への思いを語り、
応援弁当のキッカケとなった 植村剛 選手は、「応援弁当を作ってもらえて、素直に嬉しかったです。これからも、支えて下さる方とのつながりを1つ1つ増やしていって、地域に応援してもらえるチームになるよう頑張りたい」と、これからへの思いを話してくれました。
都市対抗野球の九州地区予選は、5月31日に開幕。
予選で勝利し権利を得た12チームでの戦いを勝ち抜いた3チームが、本選出場の権利を掴みます。
「32年ぶり」の鹿児島開催に向け、審判講習会など「支える」面での準備も進んでいる大会が、社会人野球の魅力をさらに広げる大会になることを、店主・松木も願っています。