地元レースを優勝で飾る シエルブルー鹿屋
自転車競技では、4月17・18日に鹿児島県内で行われた大会で県勢が活躍。
鹿屋市を拠点に活動する自転車のプロチーム・シエルブルー鹿屋も今年1月のチームリスタート後、初めての地元大会に臨みました。
南大隅町で行われた「西日本地区自転車競技大会」には、7県からおよそ100人が出場。
2023年に延期されたかごしま国体に向け、選手強化や運営スタッフの技術向上などを目的に、県自転車連盟などが大会を誘致。ロードレースチームとしてリスタートしたシエルブルー鹿屋からは、初の地元レース・長距離種目に3人がエントリーしました。
原田裕成選手と冨尾大地選手は、鹿児島県選抜チームの一員として、トラックを72周・24キロで競われるポイントレースに出場しました。ポイントレースは6周ごとに上位4人に与えられる得点の合計を争うレースで、優勝するには持久力・スプリント力・レース展開を読む力、すべてが必要です。
冷たい風が強く吹くなか、前半戦はシエルブルー鹿屋の原田が見せます。全選手の中で唯一、スタートから7回連続で得点を獲得。ポイントリーダーに立つと同時にレースをコントロールします。
そんなレース展開の中、冷静に飛び出すチャンスを伺っていたのが、もう一人のシエルブルー鹿屋所属・冨尾でした。
『周り選手の足がきつくなっていたのも分かっていたので、後半逃げる自分のスタイルを貫きながらここだと思って、中盤以降に攻撃を仕掛けた』
その狙い通り、レース後半のフィニッシュまでの4回を、全てトップで駆け抜けた冨尾が逆転。
チームの新体制スタート後、初の地元大会を優勝で飾りました。
冨尾大地選手はレース後、「新しくなったチームやジャージも覚えてもらいたいので、魅せるレースを心がけている。地元の大会では、僕たちがレースをかき回して高校生を引っ張ることが県代表の強化にもつながるので、かごしま国体につながるように、引き続きやっていきたい。」と笑顔で熱く語りました。
なお、きのうのレースでは県内の高校生も活躍。
男子スクラッチ(8km)では南大隅高校の3年の福迫倖輔選手が優勝。
女子ケイリンでも鹿屋女子高校3年の谷元音羽選手が初日の2km個人追い抜きにつづき優勝。2冠を達成しました。
谷元音羽選手はレース後「自分から仕掛けていくレースができたので優勝できた。インターハイで日本一になれるように頑張ります。」と笑顔で語りました。