高校ラグビー新人戦準決勝 鹿児島工業と加治木工業が決勝へ
高校スポーツは新人戦が行われています。さつま町のかぐや姫グラウンドで26日、ラグビーの準決勝が行われました。
第1試合は鹿児島工業と鹿児島玉龍の対戦。
前半はディフェンスの出足と気迫で上回った鹿児島玉龍が2トライを挙げて10-5とリード。
しかし後半、鹿児島工業が徐々に連携の取れた攻撃を見せ、10分に同点に追いつくと、19分にはPR藤の突破からFL原田が抜け出し勝ち越しトライ。辻原のコンバージョンも決まって、結局17-10で鹿児島工業が勝ち、2年ぶりに決勝進出を決めました。
(鹿児島工業・辻原キャプテン)『ムキになりすぎて、自分たちで流れを変えることができなかった。後半、勝利への気持ちから競り勝つことができたが、花園に向けて体も心もプレーも鍛えていかないといけない』
第2試合は、昨年末の花園に出場した鹿児島実業と、去年は県大会決勝で鹿実に3回敗れた加治木工業の対戦。
新チーム発足後間もない鹿実は、これが練習試合も含めて初めての試合。連携ミスなどが続きなかなかトライにつながりません。すると前半13分、加治木工業は鹿実陣内でペナルティを得ると、FB濱砂が40mのペナルティーゴールを決めて3点を先制します。しかし22分、加治木工業陣内深く攻め込んだ鹿実がキックチャージのこぼれ球を拾って、WTB栫がトライ。前半5-3と鹿実が逆転します。
ところが後半、加治木工業が集中したディフェンスでペースをつかむと、13分に濱砂が再びペナルティーゴールを決めて6-5と再逆転。その後も最後まで粘りのディフェンスを見せた加治木工業が後半無失点に抑え、6-5とわずか1点差で勝利。ついに鹿実の壁を乗り越え、試合後には嬉し涙を見せました。
(加治木工業・飯野キャプテン)『去年の花園予選決勝で負けてから、ディフェンスとアタックの圧力の強化をしてきた。けが人が多い中、一体となったパスラグビーで勝てて良かった。決勝では1対1やバックス展開にもこだわりたい』
鹿児島工業と加治木工業は、2月に熊本県で行われる予定の九州大会への出場権を獲得しました。
なお決勝と3位決定戦は今月30日に鹿児島市の県立サッカー・ラグビー場で行われる予定でしたが、新型コロナ感染拡大予防のため延期、もしくは中止になると、県高体連が27日に発表しました。九州大会に向けての順位決めは抽選により決定されるとのことです。