今週は、薩摩琵琶制作の復活への思いと活動について、薩摩琵琶制作研究の会事務局の濱田眞民さんにお話を伺っています。
鹿児島が発祥でありながら、ついに楽器を作る人が一人もいなくなってしまった薩摩琵琶。その復活に向け、2年前に「薩摩琵琶制作研究の会」が作られました。
中学生で薩摩琵琶に出あい、以来、その音色に魅せられてきた濱田さんは、薩摩琵琶のもつ独特の魅力を次のように語っておられます。
(濱田さん)
もう、琵琶が勝手に音を出してくれる。音色に惚れているということですよね、基本は。こういう音色はなかなか・・・。
デジタルじゃないアナログの哀愁を帯びた複合音ですよね、結局。薩摩琵琶も、ピアノみたいにポンポンじゃなくて複合音ですよね。音が混ざり合った微妙な音というんですか・・・。あとはもう、感情次第でどうにでもするわけですから、指が。。。
日によっても弾き方も違う。微妙な音、妙音という言い方をするのですけど。
みんなピアノとかギターとか弾くんですけど、せっかく薩摩琵琶という「薩摩」が付いた楽器が鹿児島にあるというのは、すごいことじゃないかなと思うんですけど。どこ行っても「薩摩琵琶」なんですよね・・・
薩摩という言葉がついた楽器があるのはすごいこと。
だからこそ、今日まで伝統をつないでこられた郷土の先輩方への感謝を忘れず、この貴重な薩摩の精神文化を後世に継承していきたい、と濱田さんはおっしゃいます。
このお話の続きは、また明日。
※薩摩琵琶の音色は、今回の放送でご紹介しています。放送後1週間以内なら「ラジコ」でお聴き頂けます。ぜひお楽しみください!