今日ご紹介するのは、いろは歌の35番目の「て」の歌です。
敵となる 人こそは吾 師匠ぞと 思い返して 身をもたしなめ
まず、言葉の意味から。
- 「思い返して」とは、思い直して。
- 「身をもたしなめ」とは、反省して、慎みなさいといった意味です。
敵となる 人こそは吾 師匠ぞと 思い返して 身をもたしなめ
歌の意味です。
自分に反抗する人、自分の敵となって刃を向けてくる人こそ、自分の師匠・先生であると思い直して、まず自分の行いを慎むことが重要である。 なぜならば、自分に欠陥があるかもしれないからだ。
自分に抵抗する人や敵は、自分の師匠だと思い直してみることこそが人生では大切であると諭しています。
敵を自分の先生とすることは、なかなか難しいですが、これを機に少し意識していただければ幸いです。
昨日放送した「え」の歌
回向には 我と人とを 隔つなよ 看経はよし してもせずとも
そして、今日の「て」の歌。
敵となる 人こそは吾 師匠ぞと 思い返して 身をもたしなめ
この二つの歌は、日新斉が多くの合戦から得た反省なのかもしれません。
では、今日も、鹿児島のこの言葉でお別れしましょう。また来週。毎日ごわんそ!