毎月、日本の偉人を紹介しています。
今回は新5千円札の津田梅子です。
20年振りにお札が新しくなって、興味を持っている人も多いと思います。
今の津田塾大学の前身の「女子英学塾」を作った人です。
そして、津田梅子は、日本で最初のリケジョなんです!!
と言うのも、2度目の米国留学で生物学と出会い、研究者として将来を嘱望されていたのです。
生まれたのは1864年、明治維新の4年前。
政府は、女子教育のリーダーを育てるために使節団の渡米に合わせて、女性留学生を送り込もうとしていました。
その留学期間は10年間で、旅費、学費、生活費、奨学金800ドルまで支給されることになっていました。
希望者続出かと思いきや、政府内部の今で言うキャリア組は「娘盛りを10年もだなんてとんでもない」と、名乗る人は現れず、ノンキャリア組の家から5人の手が挙がりました。
時に梅子は6歳でしたが、梅子自身が関心を示したというのです。
この時点で凄いですよね!6歳ですよ!!!
そこから10年。17歳で帰国すると、英語教師として華族の子女に教えたのですが、良妻賢母を教える学校の方針などに不満を抱き、再びの留学を目指します。
1889年25歳にして、アメリカ東部のブリンマー大学で2度目の留学生活を始めました。初めは教育学を学ぶつもりでしたが、新しく始まった生物学に出会います。
そこでのモーガン教授との共同論文は、自然科学分野で、日本女性で初めてイギリスの学術雑誌に掲載されました。
その後モーガンは、1933年に、ショウジョウバエを使った遺伝と染色体の研究で、ノーベル生理学・医学賞を受賞しました。
ですが、このブリンマー大学は、女子大にも拘わらず、家政学などの女性のための勉強は教えずに、寄宿舎でも学生にベッドメーキングや料理など一切させず、徹底して男性と同じ教育を目指していたため、梅子は日本に戻ります。
帰国しないでアメリカで研究を続けるように打診されますが、「自分がやるべき道は、女子教育」という梅子の強い意思は変わらなかったそうです。
そのお蔭で、日本の女子の高等教育の環境は大きく変わったのですね!!
今月は「津田梅子」について学びました。
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