毎月、最終週は、江戸時代後期の子どもたちが5・6歳になったら先ず初めに勉強したという「小學」という本を教えていただいています。
孔子の弟子の子張が「どんな心掛けで生活していたら、正しい道を生きていけるでしょうか?」と質問すると、孔子はこう答えました。
「自分の言う言葉に誠があり、一旦言った言葉は決して違えないようにすれば、遠方の野蛮な国でも正しい道が行われるでしょう。」
自分が言ったことと違うことをしたり、言うことがクルクル変わったりしたら、誰も信頼しないということですね。
次に、人の上に立つ人の心得は9つあると言っています。
①ものを見る場合に、誤りなく明らかに見たいと考える事。
②物を聞く場合は、理性を以て明瞭に聞き分けたいと思って聞くようにすることが大事。
③自分の顔つきは、常に穏やかであるように心がける。
④自分の態度は常に礼儀に叶って丁重に心がける。
⑤言葉は自分の心の底から思うことを話そう。
⑥何かを行う時は過ちなく行う。
⑦疑問に思うことがあったら質問することを恥じることなく、全ての人に尋ねてみよう。
⑧怒りがこみあげてきた時は、一時の怒りのために後で後悔したりしないかと思うことが大事。
⑨利益に直面した場合には、それを自分の手にすることが正しい道理に適っているかどうかについて考えなさい。
こんなことを江戸時代は、5・6歳の頃から学んでいたのですから、すごいですね。
その他にもとても重要な事が書いてあります。
人の上に立つ方や、日本を引っ張っていこうとする方にも、是非とも読んでほしいです。
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昴では、12月入学生、ならびに冬のスクーリング生受付中です。
冬のスクーリングの早割特典締切は12月8日(日)です。特典など、詳しくは昴のホームページをご覧ください。
また、12月7日(土)は鹿児島、宮崎の6年生対象の「附中模試」です。
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