毎月、最終週は江戸時代後期の子どもたちが5・6歳になったら先ず初めに勉強したという「小學」という本を教えていただいており、今日は2回目です。
この本を書いた朱子は12世紀の人で、今から約900年くらい前のことです。朱子は初めに、多くの人は、幼少期に正しい教育を受けることがなく、成長しても深く考えることもなく、誠実でもなく、物欲だけが心を誘惑している と憤っています。
人には天から与えられた徳性があるので、自分がその自覚を促そうと思う。
若者よ、本に書いてあることは正しく聖人の権威ある教えであるから、心して学べ。
人間が天から賦与されている特性は、仁、義、礼、智。この道徳性が最も重要です。
仁は、人を愛すること。義は、正しいことをすること。
礼は、秩序ある社会生活が行われるための行動様式。つまり挨拶です。
凡人は絶え間なく起こって来る物質的欲望に妨げられて、人間として大事な 仁、義、礼、智をなし崩しにしている。
自分で、自分自身を保つ強い心が無いと、「あれが欲しい」「これも欲しい」。そのためには何でもするという風に、流れてしまうことになりがちです。
流れてしまうと、何かを買うにはお金が必要。だから極端に言うと泥棒、果ては強盗殺人までいくこともあるでしょうし、そこまでいかなくても大切な人に礼を欠く、義理を欠くが当たり前になり、人としての考え方ができなくなる。
みちこ先生は、それをどういう風にコントロールしているのかというと・・・
若い頃の反省として、流行に左右されたものはすぐに使えなくなる。そして良いものは何十年も使えるということが分かったそです。今着ているものは殆ど20年近く着ているとか。
欲しいものが出てきたら「1週間待つ。それでも欲しいものはもう1週間待つ。それでも欲しかったらその時は買ったらいい」
私もそう考えていくたいと思います。
朱子は、学校を建て凡人の心の根本を育て導くこととしました。
この「小學」の教育方法は、先ず掃除や人としての応対を教え、家では親に孝行し、外では礼に従って行動する。
余力があれば詩を詠み、本を読み、歌を歌い、舞踏を行う。
この基礎の上に立って自分自身を鍛えていきますが、それは次の段階の「大学」に進むためのものなのです。
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