• かごしま未来図鑑
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奄美の活性化を!元シルクドソレイユ 谷よう子さん

世界的なパフォーマンス集団シルクドソレイユに参加した経験を生かし、ダンスや演劇など体を使ったアートで奄美の活性化に取り組む谷よう子さんです。


去年3月、奄美の自然や文化をテーマにした創作舞踊劇「ガジユータ」が奄美市で上演されました。

この舞台の総合演出と振り付けを担当したのが、現在、奄美市の地域おこし協力隊として活動している谷よう子さんです。

東京出身の谷さんは、9歳からクラッシックバレエを始め、中学生でプロのバレエ団に。高校卒業後に海外にバレエ留学し、ドイツの複数の劇場と契約しました。

2005年には、世界的にも芸術性の高さが評価されている舞台「シルク・ド・ソレイユ」に日本人として初のソロダンサーとして参加しました。
その後、活動の拠点を国内に移し、フリーでイベントのプロデュースなどしています。

2015年の国民文化祭の総合開会式では振り付けを担当しました。
2016年に奄美市の地域おこし協力隊に採用され、去年「ガジユータ」の演出と振付を担当。現在は新たな舞台の開催を目指し、「奄美deアートプロジェクト」のワークショップを定期的に行っています。

世界を見てきた谷さんの目にも島唄や踊りが身近にある奄美の文化は可能性を秘めているといいます。

(谷さん)「島の人は島の文化をちゃんと知って人に説明できるように活用してさらによく活かせるようになればすたれることもなくなると思う。外国の人が興味を持ってもらえばさらに磨くこともできると思う」

谷さんの情熱的な指導にワークショップの参加者は。

「ガジユータを見て面白いなとおもって。すごい人に教えてもらってうれしい」
「奄美でも今しか教えてもらえないということで何かプレゼントをもらったような気がします」

谷さんは、地方で舞台芸術に参加したり見たり楽しむ文化が育てば、地方を元気に出来ると考えています。

(谷さん)「日本では芸術の面が東京とか偏りがあるので地方が元気になるためにはもっと芸術が盛んになったり、もっと一般的になるべきだと思うので。」

この日は谷さんの誕生日。ワークショップの参加者がお祝いしてくれました。
任期が3年の地域おこし協力隊で、最後の年を迎えた谷さん。
谷さんは、ワークショップを通じて、出演者だけでなく、照明や音楽などすべてのスタッフを地元の人で作り上げる舞台の制作を目指しています。

(谷さん)「皆さんの才能と力添えをよろしくお願いします。たくさん集めてもっと仲間を増やしましょう」

地域を盛り上げるひとつとして奄美に舞台芸術の文化を根付かせようと、谷さんはこれからも活動を続けます。