明治元年12月17日 旧幕府軍 蝦夷地の平定と領有宣言
きょうは明治元(1868)年12月17日です。榎本武揚率いる旧幕府軍がきょうまでに蝦夷地の平定と領有を宣言しました。
蝦夷地では、14日榎本武揚率いる旧幕府軍が、蝦夷地を軍事上・行政上平定したと箱館の各国領事に宣言しました。
15日には蝦夷を領有する宣言式が行われ、旧幕府軍の士官以上の投票で仮政権の役職が決まりました。総裁は榎本武揚で155票、副総裁は松平太郎で120票でした。
このほか陸軍奉行が大鳥圭介、陸軍奉行並が土方歳三、開拓奉行が沢太郎左衛門となり、箱館、江差、松前にも奉行を置くことになりました。
蝦夷の旧幕府軍は、「蝦夷共和国」や「蝦夷政権」とも呼ばれますが、榎本ら自身は共和国や政権の樹立を宣言していません。
榎本らは投票による人事は暫定的なもので、あくまでも徳川家の血筋をひく者を主君に迎えたいという意図があるようです。
ただ、箱館は祝賀ムードに包まれ、箱館港の砲台では祝砲101発が放たれました。
艦船は飾られ、町の家々も灯をつらね、夜おそくまで賑わったということです。