慶応４年５月１日　福島・白河城を総攻撃

奥州方面では新政府軍と奥州諸藩の連合軍との戦いが本格化しています。

奥州諸藩は先月、朝敵とされた会津藩と庄内藩の赦免を新政府に求めましたが却下され、反発を強めています。

きょう戦闘があったのは、奥州の入り口にあたる要衝福島の白河です。新政府東山道軍の参謀で薩摩藩士の伊地知正治が率いる７００人はきょう午前４時ごろ白河城を三方から包囲し総攻撃を仕掛けました。

白河城は、会津藩を中心に、仙台藩、二本松藩などの連合軍約２千５００が守っていました。兵の指揮は会津の総督、西郷頼母で、兵の中には斉藤一ら実戦経験が豊富な元新撰組隊士もいました。

数で勝る奥州連合側でしたが、戦闘は、火力に上回る新政府軍が数時間で圧倒。連合軍側は、およそ３００人の戦死者を出し城から撤退し、白河城は新政府軍の手に落ちました。

新政府側も８０人が死傷しました。19