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慶応4年4月27日 新政府と英 キリスト教で会談

イギリス公使パークスと新政府側とのあいだでキリスト教の扱いをめぐる宗教政策について会談がおこなわれました。

イギリス公使パークスとの会談に出席したのは、新政府副総裁の三条実美外国事務局幹部の山階宮晃親王と伊達宗城です。

議題は、新政府が出したキリスト教禁止令です。

禁止令では、キリスト教について、社会を惑わす宗教=「邪宗門」と表現していて、外国から問題視されていました。新政府は、キリスト教を禁止した理由について、「国民のキリスト教徒に対する敵意が激しく、妖術の類と思っているから」と説明しました。

その上で、キリスト教を「邪宗門」と呼んだのは不適切だったと公式に認めました。

一方でイギリスが求めていたキリスト教禁止令の撤回については、拒否しました。

強硬派のパークスですが、この会議では新政府の姿勢を深く追及せず、キリスト教徒に対して穏健な措置を求めるにとどめています。