慶応4年4月26日 宗教政策などについて意見交換
きょうは慶応4(1868)年4月26日です。兵庫に滞在しているイギリス公使パークスは、新政府幹部と面会し宗教政策などについて意見を交わしました。
パークスはきょう前宇和島藩主で、新政府外国事務局幹部の伊達宗城の訪問を受け、会談しました。
議題は、新政府が出したキリスト教禁止令です。禁止令では、キリスト教について、社会を惑わす宗教=「邪宗門」と表現していて、外国から問題視されていました。
宗城はパークスに対し、邪宗門としたことは不適切だったと認めました。これに対しパークスはキリスト教禁止令の撤回を求めましたが、宗城は「不可能である」とし、意見は平行線をたどりました。この問題については、あす新政府とイギリスとの公式会談で、改めて話し合われる予定です。
一方、京都にいる大久保利通は、きょうは役所の休日で、新政府の同僚で長州の広沢真臣、土佐の神山左多衛らを招き、薩摩藩お抱えの力士千歳川や山分らの相撲をみて、楽しんだということです。