慶応4年4月4日 和平へ 西郷ら江戸城入り
きょうは慶応4(1868)年4月4日です。きょう、新政府東征軍の代表団が江戸城に入り、旧幕府側に江戸城開城などの和平条件を提示しました。東征大総督府はきょう勅使・橋本実麗、副総督・柳原前光、下参謀の西郷隆盛らを使者として江戸城に派遣しました。
新政府の代表として江戸城に入った西郷らは、城を預かる田安徳川家の当主・慶頼に対し、新政府の和平条件を提示しました。和平条件は、・慶喜の死罪を許し、水戸へ謹慎させる・江戸城の明け渡し・軍艦、兵器を一旦引き渡すなどの内容です。
徳川家は、この条件を受け入れ江戸城を明け渡す方針で、和平は成立する見通しです。
しかし、江戸の旧幕臣の中には、徹底抗戦を唱える者もいます。慶喜の警護や江戸の治安維持を掲げ、2月に結成された彰義隊は、2000人を超える勢力になったという情報もあり、予断を許さない情勢です。