明治元年11月1日 「開陽丸」箱館港入港
きょうは明治元(1868)年11月1日です。榎本武揚ひきいる旧幕府艦隊の旗艦「開陽丸」が、箱館港に入港しました。
開陽丸は箱館の北、鷲ノ木付近で故障部分の修理を終え、きょう箱館港に入りました。
榎本武揚ら首脳陣も上陸し、五稜郭へと入城しました。開陽丸は、祝砲21発を放ち、榎本は箱館の民衆に米や金銭を振舞ったということです。
ところで榎本は、ヨーロッパ各国に自らを新政府と対等の「交戦団体」であると声明文を送り、承認を求めていました。これを受け、イギリス公使パークスと、フランス公使マキシミリアン・ウートレーはきのうまでに会談を持ちました。パークスとウートレーは、「蝦夷地の旧幕府軍は交戦団体ではない。」「旧幕府軍が箱館港を封鎖するなら英仏はこれを認めない」「日本の内戦には関与しない」と決め、共同覚書を作成しました。
榎本にとっては厳しい内容です。